まったく、期待せずに観たのですが、いやあ、なかなかのもんです。
まず、R30型スカイライン1800TI に左手を握られ、時代に取り残された
沖縄の裏町に右手を握られます。ケンメリ、ジャパンと継承してきた
4灯式丸型テールランプではなく、角形。GTではなく、TIというのが
渋い!例によって、録音が悪くて、ときどき、セリフが聞き取れません。
しかし、大勢に影響しません。物語の進行は、じりじりするほど、ゆっくりです。
あまりにゆっくりなので、イラッとしなかったと問われたら、正直、
少しはしましたが、テンポ良く進めると北方謙三が用意したネタだけでは
足りなくなる?てなことはないんでしょうけど、妙に藤竜也が強すぎること
以外は、そんなバナナという設定は少なくて物語を楽しむ邪魔をしません。
ラストが、カッコいいですよ。まさか、クリント・イーストウッドは、
この映画を観てませんよね?TI つまり、Touring Interbational ではなく、
上級車 GRAN TORINO ですし。