昨日とは違って、今日は暖かかったので水源に至る谷川の倒木を
切断するために里山に出かけました。他にも、5日ごとのシイタケの
収穫と勤労感謝の日を過ぎたのでキウイの収穫時期でもありました。
谷川を遡行するために着替えたりチェーンソーを準備していたら、
女房に呼ばれました。「マムシだと思う」と指さした先にヤスで
突き刺して地面に縫われた細身の蛇がノロノロとのたうっていました。
背中に模様はありますが色も濃いし、頭がシュッとして小さく
マムシの特徴であるズングリ体型でもありません。アオダイショウの
幼体のマムシに擬態したやつかなとも思いましたが、60cm以上と
長いのと、もっともっとマムシに似た模様のハズなので、これも違います。
穴を掘って埋めるときに腹が見えて黄色かったので、ヤマカガシ?と
思いましたが、十数年前に一度見ただけで記憶がさだかでなく、
こんなに小さな頭だったかなあと自信がありませんでした。蛇を見つけて
すぐに女房は私を大声で呼んだそうなのですが、その時はわからず、
あとで考えると遠くで女性の声がしたのは聞いたけど里山の隣の駐車場での
声かなと思って気にしていなかったんですね。今年の5月に私がマムシを
ヤスで突いたのを見ていた女房は、呼んでも私が来ないのでヤスを取りに
小屋まで行き、(そのあいだに、どうか蛇が逃げてしまっているように……と
願ったのもむなしくまだいたので)頭を狙ってヤス突こうとしたけど
ウマクいかず胴体を突いて地面に縫い付けておいて手頃な棒で頭を何度も
突いてツブそうとしたというのです。怖さゆえとは言え、よくも、ひとりで
蛇を仕留めたものです。
あとで、この話をお隣の山主さんと話していたら、どうやら、年に
2、3匹は麓の畑でヤマカガシを鍬で殺すそうで、腹の黄色が決め手と
なって、ヤマカガシだったと確定。頭も毒蛇とは思えないほど小さいのも
特徴のひとつなんだそうです。ヤマカガシに噛まれたら、ハブやマムシの
ようにすぐさま症状がでるのではなくて、噛まれて二十日ほど経ってから
死んだりするので因果関係がよくわからず50年くらい前まで毒蛇と
わからなかった要因のひとつになったという話をしてました。
さきほどまで、ネットで、いろいろ調べていたらヤマカガシの毒は
マムシの数倍も強く、おまけに奥歯だけではな、首のところに毒を
蓄えていて噛まれなくても、そこから毒液を飛ばすことがあるので
棒などでたたいたりしないことという注意喚起がなされてました。
この毒液、眼に入ると失明することもあるそうで、ウィキ の受け売りを
すると、この毒はヒキガエルを補食したときに得た毒を蓄えたものという説が
あるようです。ヒキガエルも見つけたらソッとしておいたほうがいいとは
聞いていますが、失明させられてはかなわないので、より警戒を強めることに
します。それと、女房には、ハッキリとマムシとわかった場合以外は蛇を
見たら退散してもらうのが上等ということを明朝知らせておこうと思います。
↑↑↑のようにホースの上に倒木があるとエア抜き作業ができません。
↑↑↑のように、ただ倒すだけではなく、ひとりで運べる重さになるよう
玉切りしておきます。奥側の木は倒木ではないのですが、谷川を横断する
形で低く生えてる木も谷川を遡行しているときに頭を打ったり通行の邪魔を
したりするので同様に玉切りしておきます。
その様子を反対側から写したのが ↑↑↑ です。
↑↑↑ を ↓↓↓ のように。
シイタケとキウイを収穫し、隣の山主さんから安納芋とサツマイモを
いただいたことを感謝し、危険と隣り合わせだったにも関わらず無事で
あったことを言祝ぎながら寝床に向かうことにします。