再び、 ペ・ドゥナの追っかけです。そして、もちろん、ポン・ジュノの
追っかけです。ストーリーテラーとしての ポン・ジュノの才能は
とてつもないものがありますね。しかも、セリフに頼ることなく
映像を使って語っていく。 ペ・ドゥナを始め、俳優陣がきちんと
その要求に応える。
特に、↑↑↑ のお姉さんが、いい仕事をします。
首を抱えて男の頭を壁に激突させたあと、見事な足技を繰り出すのですが、
その決定的シーンを撮られていないのが残念です。ポン・ジュノ監督の
長編映画デビュー作品だったからかな?
私は、英語字幕の助けを借りましたが、IMDb のレビューの中に、
「 英語字幕付きのこの映画のコピーを手に入れるのは非常に困難だったので、
私が見たバージョンが正確で元のセリフに忠実であることを願っています。
しかし、話されている言語を理解していなくても、経験はほとんど変わらないと
思います。それはすべてビジュアルとボディーランゲージを通して語られます。
それがポン・ジュノの作品がほとんどの聴衆から非常に広く尊敬されている理由である
可能性があります」
とあって、思わず、「御意!」とつぶやいてしまいました。
私も、パラサイト 半地下の家族を英語字幕でしか観ていなかったのですが、
先日のTV放映を観て、95%くらいは、正確に理解していたことを
知って、ますます、映像によるストーリーテラーの力を強く感じました。
むしろ、日本語吹き替えに数%邪魔された感じなので差し引きゼロに
近いと言えそうです。ベストは、日本語字幕付きですが、誤訳や省略が
混入する可能性もあるので、日本語字幕>英語字幕≧日本語吹き替え>字幕なしの
順でしょうか。とはいえ、Snowpiercer で乗客の中に日本人もいたようで
日本語のセリフが何回か出てきて理解の足しにはなりました。しかし、
中には発音がヒドくて、むしろ邪魔になったりしたので、やはりこのあたりは
曰く言いがたい部分があるんでしょうね。