今度は、コ・アソンの追っかけで、この映画を観ました。そして、
期待通り、「グエムル-漢江の怪物-」から 8年を経ても、
あのドングリ眼で私を魅了してくれたので、もうそれだけで
いいのですが……映画自体は、以前にも、この映画と同じ体験を
したことがあります。ジェヴォーダンの獣 (2001) が、大好きだったので
同じ監督の Silent Hill (2006) を観ました。そこそこ面白いですよ。
映像は、さすがです。でも、つまんない。カナダ、フランス、アメリカ、
日本の合作映画という巨大プロジェクトですからね。おそらく、監督が
決定できる範囲が、はがゆいほど小さくて大勢が議論し協議し、
その結果が間違ったものだとわかっていても、その大勢の人に
間違いを理解させることが非常に困難であれば、その間違いが映画に
反映してしまいます。しかし、Silent Hill は、製作費が52億円で
興行収入計は、101億円。Snowpiercer は、製作費が41億円で
興行収入計は、90億円。どちらも、間違いではないし、失敗でも
ないんです。Snowpiercer は、アメリカ、フランス、韓国の合作で
韓国だけでも興行収入は、63億円を超えています。そりゃあ、まあ、
製作費13億円で、興行収入が63億円の「グエムル-漢江の怪物-」とか、
同じく製作費13億円で、興行収入が47億円の Parasite に比べると
コスパは良いとは言えませんが、ちゃんと、それ以上に稼いでいます。
映画は、民主党員だけ観るものでも共和党員だけが観るものでも
ないってことですね。