Red Sparrow (2018)

By | 2020年12月22日

これほどの映画を見逃したままだったとは……

映画好きを返上しなければならないところですよね。

まだ、これほどの映画を作る力がハリウッドにあったとは驚きです。

原作が、しっかりしているのであろうことは、間違いない

ところでしょうけど、文庫本2冊分の内容を に収めなければ

なりません。それだけでも大変ですが、実際に映像化するためには、

誰に脚本を書いてもらって、監督を誰にするのか、出演者は?予算は?

ロケ地は?すべてのことを決めるために気の遠くなるほどの交渉を

重ねて、やっと撮影が始まります。多くの人間が関われば、いろんな

主張が飛び交い、病気や怪我をする人もいるだろうし、いやいや、

出資者との交渉が何と言っても一番大変ぽいし、ロケ地でも、

撮影所でも、ありとあらゆるアクシデントが起きるだろうし、いやいや、

映画が完成し配給され、世界中の観客に届いて初めて、そういうすべてを

調整できたということが、証明されるんでしょうね。

その役割をする人のことをユニット・プロダクション・マネージャーって

言うんですってね。初めて知りました。この映画の場合は二人いるんですが、

筆頭 Unit Production Manager に、Mika Saito という方の名前が

エンドロールにありました。齊藤美香さんなのか、斎藤美香さんなのか

字もわかりませんし、仔犬ダンの物語 (2002) に出演した斎藤美香さんと

同一人物なのか、単に同じ名前だけなのか、まったくわかりませんが、

すくなくとも、日系と思われる名前の方が重要な役割をして、この映画が

できたんだということはわかります。また、第二助監督として、

Takahide Kawakami さんという方の名前も流れました。

私は、英語版で、この映画を観ました。音声は英語もあったのですが、

字幕は、チェコ語しか選択できなかったので字幕なしで観ました。

私の英語力はピーク時には平均的な中学校3年生くらいはあったかも

知れませんが、現在は、中学校1年生にも負ける程度です。しかも、

当時の教育ですからヒアリングの能力ときたら、ほぼゼロです。

でも、物語の流れは理解できたと思います。二転三転、敵か味方か、

誰が、どちら側なのか二重スパイなのか、とにかく、5分後が

わからないくらい急展開の連続なのに……です。

良い映画の条件として、言葉がわからなくても、ちゃんと感動できる

映画であることは、最重要に近い条件だと思っています。

ただし、逆はありません。逆も真なら、ほとんどのポルノは良い映画って

ことになってしまいます。複雑な内容でも、台詞に頼らず伝える力が

あるかどうかってことですね。言葉で感動させようというのなら、

小説にすればいいのです。映画にしたからには、映像と出演者の演技で

八割以上を伝えることができなければならないと考えています。少なくとも、

私は、それを要求するし、きちんと応えてくれた映画には惜しみなく賛辞を

送ります。とはいっても、ディティールは、わかりません。そこで、原作本を

ポチりました。Amazon では、上下2冊の最安値が送料込み 700 円だったので

初挑戦でメルカリの 500 円にしました。

おまけですが、シャーロット・ランプリングを久々に拝見できたのも、

この映画のうれしいところでした。愛の嵐を原語版で、もう一度観ようと

思っています。当時、私は22歳くらいでした。劇中の歌も気に入ってレコードも

買いました。46年経つと、どういう感想を抱くのか楽しみです。

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日本語を使って書いてね。外国語わかんない。