小学校 それは小さな社会(2024)

投稿者: | 2025年2月5日

イオンシネマなどでは上映されないミニシアター系の映画を観るとなると

岡山では「シネマクレール丸の内」一択です。今日も、その映画館で鑑賞しました。

全国封切りの1ヶ月とか2ヶ月後の上映になることも珍しくありませんが

それがイヤだとなると広島や兵庫まで出かけなければなりません。

山崎エマ監督は東京を拠点とするドキュメンタリー監督で日本とイギリスの血を引き、

ニューヨークにもルーツを持つそうです。日本人の心を持ちながら外国人の視点が

理解できる立場を活かし、人間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリーの

制作を目指す監督です。 伊藤詩織監督の『BLACK BOX DIARIES』においても

編集と共同プロデュースを務めており、「小学校 それは小さな社会」も今年の

アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞にノミネートされていて、ひょっとすると

ダブル受賞も夢じゃありません。これまでも、彼女の作品は数々の有名な映画祭で

プレミア上映されています。

といった背景は、今日の映画を観てから調べて知ったことで、私自身は、文春オンラインの

《世界が驚いた日本の公立小学校》密着ドキュメンタリーが映し出す「日本人の作り方」に

感じる“納得と違和感”というタイトルのエンタメ記事に興味を持ったからでした。

取材可能な小学校を探すだけでも6年かかり、撮影前に児童の家庭に通ってなじんでもらう

努力をし、休み時間に 子どもたちと一緒に遊んで、教師とも信頼関係を築いていった

そうです。こうして学校の一員であるような雰囲気を作って、山崎監督が現場で過ごした時間は

4000時間に達したというのですから、 誰一人カメラ目線にならない映像が撮れたことに

納得です。

小学校の1年を丹念に描いているのですが、特に1年生の一年後の成長って驚くほどです。

もちろん、6年生だって一年で大きく成長するんですけどね。6年生の担任の先生だって

成長します。コロナ禍の制限の中での小学校が記録されていることも、この映画の価値を

高めています。

しかし、いろんな面で私の小学校時代とは大違い。いや、60年以上前の話ですから

違って当然だし、小学生の目線での小学校ですからね。だから、当時と今とを比較することは

しませんが、今から60年後の小学校は、この映画に描かれた小学校よりも、ちゃんと

進化できているんでしょうかねぇ。

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日本語を使って書いてね。外国語わかんない。