今年2本目の劇場鑑賞です。
封切りから日にちが経っているからか、十数人というほどよい観客数でした。
チケットを買った順に好きな席を選ぶことができるシステムなので、女房と
6番、7番の順位でも狙いの席の2個ズレくらいに座れたので満足です。
マレーシア・台湾合作映画で、しかもクアラルンプールを舞台とした映画は
初めての経験であるために大きな期待とちょっぴりの不安をないまぜにした
気持ちで鑑賞しました。結果は期待はずれではなく、不安が的中することも
ありませんでした。私が台湾映画を鑑賞したのは去年の「流麻溝十五號」だけの
はずなのに比較なんておこがましいのですけど、どこか似た雰囲気みたいなものは
ありました。
私は、いまだにパスポートを持ったことがなくて、それはつまり海外旅行の経験が
ないことを意味します。それでも、映画やTVなどを通じて知った気になっている国は
いくつかあります。しかし、マレーシアについては、まったく知識がない状態でした。
食事をするときに箸やスプーンなどを使わずに手で食べるとは知りませんでした。
また、ミャンマーの若い女性が登場するのですが彼女がデートのときに
〝タナカ〟という化粧をしてきたことには驚きました。
頬にクリーム色の粉末を溶いたようなものを塗っていたんですね。これは、
ミカン科の タナカ(thanaka)という名の木を擦って粉末状にして水を
加えたものを塗ってるんだそうで
1)皮膚の余計な油分を吸収してオイリー肌を整えてくれる。
2)ほてりを抑えて、皮膚のクールダウンをしてくれる。
3)油分や熱を吸収し、毛穴を引き締めてくれる。
4)ニキビや吹き出物を防ぐ。
5)そして最後に、もちろん日焼け止めの効果がある。
という効能があるのでフツーに使ってるらしいんです。
映画そのものは、
きれいな女優さんも登場しますし、いくつか語っておきたいことがないでは
ありませんが、ひとことで言えば涙腺破壊映画です。劇場のあちこちで
すすり泣きする人がいて、私も2回ほど涙が止まらなくなりました。
倉本聰が昔「涙は心の汗だ」なんて言いましたが、時には人間、心の汗も
かかねばなりません。ちなみに女房は「別にぃ~」泣けなかったそうです。