「KCIA 南山の部長たち」(2020)
KCIA元部長朴勈愨(モデルは金炯旭)が亡命先であるアメリカの下院議会
聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発した日から始まり、KCIA現部長の
金載圭によって朴正煕大統領を暗殺した10・26事件までの40日間を描いた……
を観るか、
「密偵」(2016)
日本統治下の朝鮮で1920年代に活動した武装独立運動団体「義烈団」を
爆弾36個と共に「朝鮮革命宣言」約950部が押収された黄鈺警部事件を
モデルに描いた映画。関東大震災が起こった1923年9月の前月8月11日に
本国に送られた英国秘密情報部(SIS=MI6)の秘密文書の報告書が、
2013年に情報公開された。この中に50人余りの義烈団メンバーが東京で
活動中とあり、9月は、毎年、台風が襲来することから暴風雨を利用して
爆弾テロなどの実施を企てていたなどの情報から大震災の混乱に乗じて
この企てを前倒しで実行したのではないかという論調を展開するブログも
あるが、さすがに義烈団メンバー同士が連絡を取り合うことさえ困難だったと
思われる。関東大震災における朝鮮人虐殺は、すべて流言飛語を信じた
自警団などによるものだと多くの人が信じていると思われるが実際には
司法省『震災後に於ける刑事事犯及之に関連する事項調査書(秘)』に
朝鮮人による多くの火事場泥棒行為が記録されていて、他にも殺人、
強盗、爆発物取締罰則違反、強姦、毒殺予備などで逮捕されたり、
混乱により逃亡したり、毒殺予備犯は犯人が持っていた毒薬を飲んで
みせろと群衆に強要され飲んだため死亡したりしている……
を観るか、迷いましたが政治物ばかりが連続してしまってるので
【実在の児童虐待事件をもとに、憎悪と悲哀の連鎖を壮絶な描写で
描いた(映画.com)】 という内容の「虐待の証明(2018)」を観ました。
主役のハン・ジミンが迫真の演技をみせてくれるだけではなくて助演の
刑事を含めて出演者全員の熱演もあり、とりわけ重要な役割を担う
子役のキム・シアの名演で、どんどん映画に、のめり込んで行って
しまいました。最後には涙腺破壊されますよ。