流麻溝十五號(2024)を鑑賞してみて、あまりにも隣国の歴史について
無知であることを反省したこともあって、本日、ソウルの春(2023)を
観に行きました。上映館は岡山メルパで、自宅から自転車で10分程度の
距離なので、14:20 の上映開始時間に間に合うように14時に出発しました。
ところが、そこにあるはずの岡山メルパがないのです。そのあたり一帯が
真新しい巨大なパチンコ店に変わっていました。周辺も、ちょっとだけ
自転車で周回しましたが映画館らしきものが見当たりません。近くの
商店街の駐輪場に自転車を駐めてスマホで検索すると、1.1kmほどの
距離があるところに移転しているようです。この時点で、おそらく開始時間まで
5分ほどしかなかったと思うのですが、きっと、本編上映前に予告編だの
映画ドロボウだのが流されるだろうとタカをくくっていたので、あまり、
あせっていませんでした。それでも、自転車で通りかかったビルから
トラウデン直美をさらに美人にしたようなすらりとした美女が出てきたので
しばらく口を開けて眺めていたかったのですが、ガマンしてメルパへと
急ぎました。
移転場所に到着してみると、そこは東宝の上映館などがあったビルで、
一階部分にはドラッグストアが入ってました。問題は、どこに駐輪するか
なんですが、岡山天満屋という岡山を代表するデパート近くなので
どこにでも駐輪すると監視員の取り締まりに出くわすかもしれません。
近くにダイソーがあるので、そこの駐輪場に置けば良いのですが、たまたま
手前にビル壁の凹みが3ヶ所あり、そのうち、二つは器用に自転車を
駐めていて、一つ空きがあったので、そこに駐めて映画館へと急ぎました。
チケットを買って館内に入ると真っ暗で、すでに上映が始まっていました。
しかも、予告編などではなく本編が始まっていました。館内は真っ暗です。
古い劇場なので足元灯も少なく暗く足で探りながら進まねばなりませんでした。
とりあえず、座った場所はスクリーンから遠すぎたので、さらに前の席へと
移動しました。手元に、12 12 The Day (2023) の Web-DL のmkv が
なぜかあるので調べてみると、見落とした部分は2分以内とわかりました。
しかも、そのほとんどがクレジットタイトルだったことが確認できたので、少し、
ホッとしました。
台湾の近代史について無知であったのと同様、韓国の戦後史も、ほとんど
知らなかったことを今回も思い知りました。1997年に金大中が大統領に
当選するまで、李承晩時代も朴正煕時代も全斗煥・盧泰愚時代も、ずっと
権威主義的な政体だったということを恥ずかしながら、この映画を観るまで
認識できていませんでした。
考えてみると、日本の隣国の台湾、大韓民国、北朝鮮、中華人民共和国、
ロシアのすべてが権威主義国家、もしくは近年まで権威主義的な政体だった
国と言えます。アメリカ、カナダを隣国というのは太平洋をはさむので
さすがにムリがありますから、隣国すべてが、そうであったという事実に、
なぜ、日本だけが、そうならずに済んだのかという疑問も湧いてきます。
いやいや、戦前の日本は帝国主義ではなかったかという反論もあるでしょう。
でも、米国もイギリスも、ドイツも世界的帝国主義の時代であったことと
少なくとも独裁者を生まなかったという点がハッキリとした違いなのでは?
まあ、そのあたりまで論が拡がるかどうかはわかりませんが、ソウルの春を
観て疑問に感じたことなどを調べてみたことを中心に、しばらく語って
みたいなと思います。