私が入った志賀町は最大震度7を記録した激震地です。志賀町は
縦に長い形状で中心部である高浜町は、志賀町でも南のほうに
位置しています。全般的に言って北ほど被害が大きく南に下るほど
被害は小さいのですが、高浜町でも納屋などが倒壊しているのを
よく見かけます。もちろん、母屋が倒壊していたり、二階部分だけ
姿を残し一階部分が、ぺっしゃんこになっている建物もあります。
そんな中、激震地中の激震地に位置する赤崎地区では、ほとんどの
家屋が倒壊をまぬがれたとして報道されています。赤崎地区は、
4割以上揺れにくい強固な地盤のおかげと、古い住宅が共振しにくい
短い周期の揺れ(これも地盤のおかげ)で、さらに被害を小さく
することができたと言われています。逆に金沢市に近い、ずっと南に
位置する内灘町では2倍以上に揺れが増幅されてしまう地盤構造で
液状化被害が集中し、震度5弱であったにも関わらず、建物も電柱も
道路もあらゆるものが傾いたと報道されています。上下水道もズタズタに
なってしまったそうです。
中でも金沢市のベッドタウンとして砂丘の上に造成された住宅地が被害に
遭ったようです。まさに砂上の楼閣。
「奇跡の赤崎」のすぐ近くに位置する富来地区は赤崎のような地盤を
持たず、震度7をそのまま受けてしまい多くの家屋が倒壊してしまいました。
世界一長いベンチで有名になったところです。災害ゴミ仮置き場として
使われている野球場も、この地区にあります。
昨日と今日は、その赤崎地区と富来地区の中間に位置する西海風無地区で
活動していますが大きな建物被害を受けた家屋は見かけ上少ないのですが、
ブロック塀が倒れたり倒れる寸前状態のお宅に入ってブロックや壊れた家具や
剥がれた壁などを野球場まで軽トラで何往復もしながら運び出しました。
かなり、やるべき作業を残したので明日も、この地区での活動になる公算大です。