屋根メンテナンスの DIY を始めたら屋根の構造について次々と
今まで知らなかったことにぶつかるんですよ。
実にいろいろあるんですが、屋根の一番大事な役目というのは
雨から家を守るってことだということに間違いはないはずですが
その役割を担っているのは瓦だと思ってました。
瓦のかわりにガルバニウムだったり、昔だったらスレートやトタン、
高級品でいえば陶器瓦や銅板などがありますが、いずれにしても、
屋根材って呼ばれるくらいなので、これらが住んでる人を雨から
守ってくれているんだろうと単純に思ってました。
ところが、瓦の下にはルーフィングというものがありました。
強風が吹くと瓦が防ぐ雨は、8割くらいで、瓦の隙間から、どんどん雨が
入ってくる。入ってきた雨を防ぐのはルーフィングと呼ばれる野地板と
瓦の間に張られたもので、今、メンテナンスを実施している屋根などは
70年くらい前に葺かれたもので、ルーフィングは紙でした。さわると
粉になってしまうほど傷んでました。
そうなると気になるのは、45年くらい前に建てた母屋のルーフィングは
どういった素材でできているかですが、確かめようがないんです。
母屋の屋根は、たぶん20年くらい前に一度塗り直しています。
よくもまあ、定期的に塗り直しが必要だという知識があったものだと
我ながら感心しますがホントは当時の塗料の性能から言うと5年に
一回くらい塗り直したほうがいいくらいだったんです。でも、塗装は
瓦を守っているだけで塗装が雨から家を守っているワケでもないんです。
このあたりの説明をしていくと、どんどん、言いたいことからそれていくので、
ルーフィングの話に戻りますが、紙のあとに使われるようになったアスファルトの
ルーフィングにしても耐用年数というものがあります。調べたら、20年と
言われているようです。すでに、耐用年数の2倍も使っていたんです。
6月に「禁断の屋根メンテナンス」春の陣を終えたときに市内の屋根屋さんに
片っ端から電話をかけました。ロットの関係で2/3以上残った瓦の下塗り
塗料を引き取ってもらえないかという電話です。もちろん、買い取ってもらう
とかいう話ではなくて持って行くので、もし、使ってもらえたらうれしいという
内容です。SDGs ですからね。でも、基本的に、にべもなくだろうがやんわり
だろうが断られました。そりゃそうですね。なんだか、あやしい話に聞こえなくも
ありません。でも、途中から目的が変わってタウンページに載ってる全部の
業者に電話しました。一番、きちんとした対応をしてくれる業者に母屋の
屋根メンテナンスを依頼しようと考えだしたんです。
ふたつの業者が該当しましたが、そのうちのひとつは神社仏閣の屋根の
メンテナンスを専門にやっている業者さんで、自動的に残るひとつの業者に
見積もりをしてもらうことが決定しました。もちろん、残った塗料を引き取って
くれるわけではなく、単に応対がとてもやわらかくて感じが良かったんです。
A の二階は、自作のウォークインクローゼットなどがある場所で一階は玄関ポーチと
物置(以前はボイラー室)になっていて屋根はトタンです。母屋を建てたあとに
継ぎ足して作りました。
B が母屋で、C の一階はガレージ、二階は物置と作業場で現在はジンちゃんの
製作基地です。
ということで、大事なのは母屋だけなんですが、ここの屋根の構造を診てもらうと
アスファルトのルーフィングでした。思ったより傷んではなかったようですが、
交換したいと私が言うと、それはオススメだと屋根屋さんも賛成してくれました。
外壁塗装も勧められたんですが、そこまでやると完全に予算オーバーです。
昨日、屋根にあがって、他にも気になっている場所も含めて診断してもらい、
B は車返しと呼ばれる工法(下地ルーフィングを新しくやり直して瓦は今のものを
再利用する)をやってもらって A と C は、高圧洗浄と塗り直しだけにします。
総額 1,283,470 円という見積もりになりました。今日、契約して、さっそく材料も
発注してもらうことになりました。早ければ来週には着工ですかね。ご近所にも
挨拶に行ってくれるそうです。
そんなこんなで昨日も今日も屋根メンテナンス DIY は進まなくて
命綱をどうするかについて頭の中の計画を実際に現地で確認してみるという
ことしかできてません。今までは、瓦桟があったので、それが滑り止めになるので
少しは安全に屋根の上を歩けたんですが、一昨日の作業で撤去したものですから
足を滑らして隣家との隙間に転落するリスクが非常に大きくなりました。
それでも古い野地板の上なら、まだグリップが期待できるのですが、新しく
上から合板を張るものですから危険度マックスなんです。