12月の半ばから始めて 20日ほどかけて Game of Thrones の全話を
鑑賞しました。できることなら一気に観たいところですが、全73話。
一話の上映時間が、50分 ~ 82分 全部足すと70時間40分。
オープニングクレジットやエンディングクレジットをトバしても
67時間くらいかかります。ヒマな時間がいくらでも見つかる私でも
20日かかりました。一日平均3時間20分です。ついでに数字の話を
すれば製作費が 1~6シーズンでは一話あたり 5.5億円から10億円。
7~8シーズンは、さらにの製作費が上昇し、15億円かけたものも。
この潤沢な製作費を用いて、北アイルランド、マルタ、クロアチア、
アイスランド、スペインなどのヨーロッパ各地でロケを行い、非常に
精緻なCGでドラゴンを見事に描き、衣装やウィグにも費用と手間を
かけて、今、その場にいて目撃しているかのような臨場感あふれる
映像を提供してくれました。
でも、言いたいのは、こんな Wiki データの話じゃなくて、これほどの
物語を見せてくれたことへの感謝です。この物語の原作を書いてくれた
ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンに、まず、感謝したいし、
原作者と HBO に映像化を承諾させ、実際の映像に結びつける脚本化を
してくれた二人、デイヴィッド・ベニオフとダニエル・ブレット・ワイスに
感謝したいし、登場人物を体当たりで見事に演じきってくれた俳優達に
感謝したいし、世界観を壊さないようにカメラ・美術・音声・メイクなど
すぐれた技術と情熱で描いてくれたスタッフに感謝したいし、ついでに、
無料会員として全編を字幕付きで提供してくれた Amazon プライムにも
感謝しようと思います。
元々、中世ヨーロッパを舞台とした映画は好きだし、RPG も好きで
若い頃はゲーム漬けの日々も過ごしました。でも、 Game of Thrones は
単に、そのような世界を可視化してくれたというわけではなくて、
その世界に生きた人々を見事に描き出して彼らが紡ぎ出す物語に引き込んで
くれたのです。
ジェヴォーダンの獣(2001) や スター・ウォーズ エピソード4 を
鑑賞したときの感動を73話にわたって持続させてくれたことに最大の
謝辞を贈りたいと思います。今後も2度、3度と鑑賞し直すことに
なりそうです。家族で観るためのものではありません。歴史好きの
大人の方にこそ、オススメのドラマです。本当は、目障りなだけの
修正を施した映像ではなく 容赦ない描写では定評のある HBO の
オリジナル映像で観たいものですね。(とはいっても、あからさまな
女性器の映像はピントを合わせないように配慮して撮影されてました)