韓国映画祭りをちょっと休止して、ブルック・シールズを観ました。
青い珊瑚礁って観たことありそうな、そうでもなさそうな……
もし、観たとしたらTVで観たのかなあ。なんとなく記憶している
プロットと同じ内容なので。
この映画で ブルック・シールズ の最初の登場シーンでは、青い珊瑚礁と
同じ顔って思ったのですが、肢体は 12歳より幼く見えるし、行動は、
さらに幼く見えるので、映画の進行とともに、だんだんと、顔も幼く見えて
いきました。この映画の2年後に撮影された青い珊瑚礁は、14歳の
誕生日を迎えたばかりで、実は、ブルック・シールズ本人のヌードシーンは
ないんですってね。
第一次世界大戦中が時代の背景で、1917年にアメリカ連邦政府によって、
ニューオーリンズの売春地区が閉鎖された前後の話です。日本では、
竈門炭治郎の活躍があった直後くらいですかね。 写真家のベロッキには、
実在の E. J. ベロックというモデルがいて、彼の死後、娼婦だけを撮った
ポートレイトの連作が発見されたとき、その作品に感銘を受けた
リー・フリードランダー によって世に送り出されたという経緯があります。
高級娼館+ロリータという題材を扱いながら、実際の歴史的背景も、きちんと
取り入れて物語が進むにつれて古き良きアメリカ的な光が増していきます。
最後には雨上がりの昼間の明るさとなるのですが、アメリカに移住した
ルイ・マル監督の心境が投影されたのでしょうか。
ブルック・シールズは、サハラ (1983)で、ゴールデンラズベリー賞の
最低助演男優賞を受賞したあと、学業中心の生活にシフトし、恋愛もし、
エッセーも出版しています。名門プリンストン大学を首席で卒業したと
いうのですから、スゴイ!
しかし、私はイタリアの公爵メディチ家の血に繋がる実業家と結婚し、
社交界で活躍しながら映画プロデューサー・モデルでもあり、赤ん坊の頃から
ブルック・シールズのマネジメントもした母親のほうに興味があります。
離婚時期がはっきりとはわかりませんが、ブルック・シールズに学業に
専念させる時間を与えたということは、単なるステージママというわけでは
なかったのでしょう。ブルック・シールズが、母親の伝記を書いてくれたら
是非に読んでみたいですね。