うーむ。この映画が、なぜ、こんなにも評価が高いのか、結局、
わかりませんでした。単純に、ドナルド・サザーランドの顔が
苦手というハンデがあったせいかも知れず、(なぜか)イタリア映画と
思い込んでいたこともマイナス要素だったかも知れません。
それよりも何よりも、私は、ホラーとかオカルト物を受け付けない
体質なので、それだけでも圧倒的に不利ですよね。
物議をかもしたというセックスシーンも、当時ならそうでも
今となっては、なぜそんなに騒いだの?っていうことになるし、
革新的な手法も、その後、いろんな作品に取り入れられてしまって
むしろ、陳腐に感じられてしまうし、公正な評価ができるはずが
ありません。あの有名なヒッチコック作品だって、あの時代によくも
ここまで……という評価であって、今年、新作として公開されても
誰にも見向きもされない可能性のほうが圧倒的に高いでしょ?
というわけで、この監督の他の作品も観ないかな。
ただひとつだけ、ベネチアという街は、非常に魅力的でした。
RPG 好きにとっては、たまりません。リアルダンジョンとして
撮られていたので、よけいに惹かれたのでしょう。それに、
救急船に霊柩船とレアな船が次々と登場するし、そういった楽しみは
ちゃんとありました。