(映画) 駄作3本

By | 2020年12月18日

Lovemachine (2016)

 第38回モスクワ国際映画祭に正式に出品されたというこの作品。

 「 ロシア映画史上類を見ないという過激な演出」というキャッチフレーズに

 おびき寄せられて見てしまったとしたら、たぶん、がっかりすると思います。

 勃起した男性器とフェラシーンの「 過激な描写」は、たっぷりとありますが、

 前半は、思わせぶりなそーいうシーンの羅列で後半は、しょーもないストーリーの

 三角関係というか何というか……つまんないです。

Sweet Country (1987)

 もし、↑↑↑ のような、この映画のスチール写真におびき寄せられて見てしまったら、

 おそらく失望します。1973年9月11日のチリの軍事クーデターを描いた映画だと

 思って見てしまえば、もっと深い失望を味わいます。その失望は、映画のラスト部分で

 絶望に変わり、無駄な時間を過ごしてしまった後悔だけが残ります。

Trauma (2017)

 私は、Amazon のワンクリック詐欺に引っかかり、知らぬ間にプライム会員なったことに

 気づいて解約し、返金もさせたのですが、そのときに、プライムビデオの一覧を見ていて

 唯一、興味を持ったのが、↑↑↑ のポスター。原題は Trauma です。

 映画は、冒頭、Sweet Country と同じくピノチェット軍事政権時代の1978年に

 始まります。駄作と言いながら、この部分は良くできています。ただし、私は

 グロは嫌いだし、拷問シーンも嫌いなので楽しめなかっただけです。ところが、

 舞台が、2011年に変わった瞬間から、ソフトコアポルノになり、ホラー映画になり、

 荒唐無稽なストーリー展開が待っていました。でも、人体破壊のシーンは見事でした。

 私は好きではありませんけど。もうひとつ、救われるのが、姉妹のいとこ役を

 演じた Dominga Bofill は、魅力的な女優さんでした。

 だからというわけじゃないですけど、上の2作の救いようがない駄作ぶりとは

 何か違う物を感じさせるところがあるんですよね。見応えのある 1978年を

 撮った監督と、残虐シーンは別として何の才能も感じさせない 2011年部分が

 同じ監督の作品とは、にわかには信じられない気持ちが残るんですよ。

 冒頭だけじゃなく、劇中もう一度、1978年のシーンがあって、戦闘シーンなんですが

 これも見応えがあります。

 ラストは ↑↑↑ んなシーンで終わります。この後日談を凄腕の脚本家と、この映画の監督が

 組んで作品にすれば、ひょっとすると、いい作品ができるかも。

 ホラー映画が嫌いな私は見ませんけど。

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