認知症に関する記事の更新が遅れっぱなしなんですが、脳機能からみた認知症という
ブログを見つけて「前頭葉の働き」というカテゴリーを今読んでいるところです。
まだ、1/5くらいしか読んでいないのですが、今まで疑問に思っていたことが
ストンとわかるような回答を得られつつあります。まず、左脳、運動脳、右脳という
脳の各部分の働きについては多くの方が正確なイメージを持っていると思うの
ですけど、前頭葉の働きをちゃんと理解している方って少数派じゃないでしょうか?
私も、このブログを拝読するまで、まったく注目することもなく何も知らない
状態でした。おぼろげに短期記憶となんらかの関係があるのかな?くらいなもんです。
ところが、↓↓↓ の図をそのブログから拝借してきたのですけど
三頭立ての馬車を思い描いてみて、左脳、運動脳、右脳の三頭の馬を御するのが
前頭葉だと、おっしゃるんですね。そして具体的な例をいくつもあげて丁寧に
解説してくださってます。一瞬でわかる例え話には、しばしば、罠があるのが
通例なので、そこは皆さんがそれぞれ研究していただきたいし、私も、少なくとも
前頭葉の働きカテゴリーの残りすべてを読んでから前頭葉についての考え方を
構成しようと思っているのですが直感的には、まさに、なるほど!なんです。
というような話に刺激を受けて、今日は、レケンビ(レカネマブ)の点滴日だったので
今日起きた事件について話します。今日は何ヶ月目かの体重測定が必要な日だと
言うので点滴前に計測したのですが、看護婦さんが前回に比べて、かなり重くなって
いると言うので「花見で、しこたま食べて飲んだので太りました」と笑いを
取りました。
ところが、点滴後の血圧や酸素濃度を計測したあとに看護婦さんがおっしゃるには
2週間後に、もう一度体重測定が必要になったそうです。レケンビは体重に
比例して薬量を増やさねばならないので、もし一時的なものではなく体重増加が
あったとなれば、それに合わせて点滴量を増やさねばならないというのです。
昨年の11月に点滴を始めたときの体重で計算した私の年間薬価は460万円
くらいでしたから、体重が1kg増えるごとに年間の薬価が6万5千円高くなる
ことになります。その高くなるぶんを高額療養費制度でまかなってもらってる
肩身の狭い私としては安易に太ってはダメなんです。食べる量を控えて運動も
サボらずに、しっかりしよーっと。
ところで、話は、ちょっと脱線気味になりますが、CAR―T療法というのが
あります。 悪性リンパ腫の一部や多発性骨髄腫などの血液がんに効果がある
免疫細胞療法なんですが、他の治療法から見放されてきたような患者を
投与後、1ヶ月の入院中に「完全奏効」を達成した例もあるようで、海外で
行うヒト体細胞加工にかかる1ヶ月半の期間を従来の治療で乗り切ることが
できさえすれば、非常に有効な治療法として脚光を浴びているようなんです。
ただ、この治療法に使うヒト体細胞加工製品の薬価がお高い。約3,265万円
なんだそうです。
これで、じゅうぶんに驚いていたんですが、2020年の5月に保険適用となった
ノバルティスファーマの脊髄性筋萎縮症向け遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」の
薬価は、1億6,707万7,722円だそうです。 生後6カ月までに
発症する「I型(乳児型)」の脊髄性筋萎縮症患者の場合、9割以上が
生後20ヶ月までに死亡するか、永続的な呼吸管理が必要な状態になると
されているそうで、その患者が、一回だけ「ゾルゲンスマ」を投与したら
15人中全員が永続的な呼吸補助なしに生存し、さらに、投与後24カ月の時点で
承認用量群の11例中9例で「30秒支えなしで座る」「寝返りをする」が可能になる
といった有効性が示されたと言います。もっとも、ノバルティス側の不手際で
承認審査が長期化したにも関わらず、先駆け審査指定制度加算が適用されたことに
疑問の声があがったようですが、ゾルゲンスマの世界売上高は、2020年が
9億2千5百万ドル、2021年13億5千万ドル 、2022年13億6千万ドル
2023年12億1千万ドルと伸び悩んでいて、2018年にゾルゲンスマの生みの
親である新興企業エイベキシスを87億ドルで買収したノバルティスとしては
面白い話でないことは確実で、なかなか薬の世界も大変ですね。