ちょっと時間があったので、ふれあいセンターの図書室に寄りました。
19:00頃には閉館なんだろうと思っていたら21:00まで
開いてると知って、女房を待つ時間を有効に使えるじゃんって思ったのです。
とはいえ、小さな図書室で書架に並んでる本には、あまり興味深いものは
なかったという記憶があったのですけど、貸し出し禁止のコーナーに
文藝春秋が並んでいるのを見つけました。じゃあ、芥川賞受賞作品を
読めるってことに気づいたのです。しかも、過去2年分のバックナンバーが
取りそろえてありますから、年に2回ある芥川賞発表作品の4回分は
読めるっていうことになります。
さっそく手に取って読んだのが、安堂ホセ『DTOPIA』でした。
発表記事の顔写真以外に、まったく予備知識なしで読み始めました。
プロットを読んでるような文章で入り込みにくいなっていう印象でしたが
予想外っていうか、読み進むにつれて、社会の暗黒面みたい話も出てきて
どんどん引き込まれました。しかし、ラスト近くになってくると、飽きたんですね。
これは、あまりにも平和な世界(といっても世界は平和なんてもんじゃないけど)に
ドップリと浸かってる私には物語世界の刺激に触れ続けると慣れたのか麻痺したのか
わかりませんが、少なくとも知らない世界への驚きの鮮度が落ちてくるというか
鈍ってしまうんでしょうね。ホントは、そのことこそ一番怖いことなのかも
しれないことに今頃になって気づいたりしてます。
続いて、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』を読みかけましたが、4月号が
発刊されて、ひとつ古くなり、貸し出し可になってしまったので誰かに借りられて
続きが読めません。
今は代わりに2024年9月号の朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』を読んでます。
胎児内胎児 や、ベトちゃんドクちゃんのような結合双生児を題材にした思考フィクション?
医療フィション?なんですが、少し飛ばし気味に読むと、そこそこ面白く読めてます。
現在、2/3くらいは読んだところかな?
この手は使えるってんで、最近は、過去の直木賞受賞作品を読もうと、古いオール読物が
メルカリに安く出てたら購入してしてます。すでに、2冊買いましたが、今はツン読です。