リアル五月雨だが上段の支柱(2)

By | 2023年5月29日

もう梅雨入り。入学式の代名詞だった桜の開花も年々早くなり、そろそろ卒業式の

代名詞になりそうです。日本が東洋のハワイと呼ばれるようになる日も近い?

2枚目の木型を作りました。

正直、木型はひとつでいいんじゃないかと考えました。しかし、二つ並べて

初めてわかることがある……今回がそうでした。リヤワイパーを外そうとしたときに

すでにわかっていたことですが、いつのまにか忘れてました。バックドアの中心線は

一点鎖線のあたりです。それを忘れて2個の支柱と支柱の間に中心線があると

錯覚しました。そうであれば、2個の支柱は同形になります。しかし、実際には

偏っているため、2個の支柱には微妙な差が生じます。

バックドアの形状は平面ではなく曲面です。そのため、左の支柱は、ほぼ中央にあって

バーとバックドアとの間隔は右の支柱のところよりも狭いので、左右の支柱を同じ寸法で

作ると右の支柱とバックドアの間に隙間が生じるところでした。

こういう思い込みは、しょっちゅう起こって、そのつど失敗につながったりします。

家の中って、直角も垂直も平行も水平も厳密に言えば存在しません。でも、ついつい、

部屋の4隅は直角になっていて向き合う壁は平行だと想像してしまうのです。

でも、畳屋さんは知っていて部屋がどのような不等辺四角形になっているかを

きちんと計測して畳を切り出すのです。ピタッと合ってる畳を見て感心する人は

少ないのかも知れませんが、日曜大工をやってると「神業だ」と思っちゃうのです。

部屋の天井も床と平行な平面だと思ってる人がほとんどでしょうけど、中央部が

ちょっと高くなってます。全部、同じ高さだと目の錯覚で中央部が下にたわんでいる

ように見えるので、中央部を上方向にふくらますのです。こういうのを「むくり天井」と

言います。

支柱を作ります。

8.5Φ の穴を開けて、そこにジグソーの刃を差込んで四角い穴を開けていくわけですが、

一方向に貫通させると木目によっては出口部分が壊れます。これを防止するために穴の

両側から開けていきます。穴を開ける位置に 3Φ の下穴を開けて(これは貫通で OK)

片側から途中まで穴を開けたら、ひっくり返して反対側から迎え撃つのです。

周囲の辺はノミで彫っていきます。このぐらいの厚みの板だと私のジグソーでは垂直が

出ません。木目に平行なところはノミを彫刻刀のように使って平面を出すことができますが、

木目を断ち切る方向の加工はむつかしいですね。カッターナイフを使って木の硬い繊維を

切りながら平面を出していったりしてます。

左側の支柱ができました。めったにないことですが、できばえには満足しました。

ピッタリです。右側の支柱作りのハードルが上がっちゃいました。

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