この連載を始めたときには、どうやったら情報リテラシーを高めることができるか
というテーマで書こうとしていたのですが、そもそものパソコンとの出会いから
書き起こし、早くも(2)で「 「窓の外で窓枠にぶらさがった状態で十年間を
過ごすことになってしまいました。」という極太の伏線を張ってしまい、それを
回収するために、番外編に入り込んでしまったため、どうにも収拾がつかなく
なってしまいました。
番外編では、IT革命が必ず起きるんだという期待の上に我が身を置いたこと自体は
おそらく間違いではなかったものの、「革命」という言葉に引っ張られて明治維新の
ように世の中がひっくり返ると思ってしまった者に仕掛けられていた罠に見事に
ハマってしまった経緯を書きました。会社というところは封建社会と同じような
仕組みがありますが、単純に、それを民主化してしまうことが IT革命と思っちゃったん
ですね。とはいえ、さすがに会社の方針を全社員の多数決で決定するみたいなのじゃ
なくて、誰が言ったかじゃなく何が言われたかが重視されるような会社。しかし、
何が言われたかではなく何を行ってきたかが重視されるのが会社であり、その集積が
役職に反映されるわけで、地位が高い者の発言が重く見られることに何の不思議も
なかったわけです。それに、IT革命後の世界を正確に予測する事が重要ではなくて
事業として成功させる方向に IT革命を起こした者の中で大きな成果を得た者が
IT長者となり、さまざまな革命の総和が革命後の世界であり、現在もなお革命は
進行しているということなのだろうと現在は考えています。
ソフト上のトラブルを解決するには、解決法が書かれているサイトを検索で見つけ出す
だけでいいし、ハード上のトラブルを解決するには、HDD の交換ができればいい。
たった、それだけのことで、ご近所サポートのすべてと、もし、あなたが会社員なら
同僚や先輩のパソコントラブルのすべてを解決できるスゴイ人になれます。ご近所
サポートといっても、通常は、数えで言えば古稀になった、いいかげん年寄りの私よりも
年上の人々のサポートをするだけですが、つい最近、女子大生の部屋に上がり込み、
3時間ぐらいかけてトラブル解決をしました。作業の間ずっと、私のパソコン操作を
見つめ続けているので「他人にパソコンをさわってもらうときには、そうして何を
しているかをちゃんと見ていることが大事。パソコンは個人情報のかたまりだから」と
アドバイスをして(たぶん)解決の手並みだけではなく、もっと高度の信頼を得たと
思ってます。それが何?と言う人は(たぶん)パソコンマイスターをめざさないほうが
いいでしょう。自分が持っている技術や知識が誰かの役に立てば、それが、どんなに
小さいものであっても、マイスターにとっては最高の報酬なのです。
と、「決まった」ところで、この連載は、おしまい。
決まったのか?
おはようございます。
現在ではネットをググれば殆どの情報が有って、「ソフト上のトラブルを解決するには、解決法が書かれているサイトを検索で見つけ出すだけでいいし、ハード上のトラブルを解決するには、HDD の交換ができればいい。」ですが、まず何を調べたら良いのかがスタートで、書いてあることを理解できるだけの知識が必要なのですよね。
黎明期のインターネットには、パソコンが得意な人しか
入ることができませんでした。だから、自然と話題も
パソコン関係のものが増えて、その蓄積が現在も
息づいているということだと思います。
パソコンのトラブルは、千差万別、ありとあらゆることが
起こりますが、自分の身に(あるいは、ご近所さんの身に)
起きたトラブルが世界で初めてである確率って、実質的に
ゼロです。50℃の湯を入れた水槽の中で水の分子は自由に
動き回り、水槽の右半分が 0℃ 、左半分が 100℃ に
偶然なってしまう確率もゼロではないのですが、実際に
それが起きたのを見た人がいないのと同様です。
数多くの人が同じトラブルに遭遇し、少なからぬ人が
それを解決し、結局、多くの人が解決法をネットの中に
残してくれています。
知識といっても、基礎的な知識さえあれば、その解決法を
読むための知識もネットの中で拾い集めることが可能です。
一番、大切なのはニセの情報か、正しい情報かを見極める
ための力で、それこそが情報リテラシーだと思っています。
……と、エラそうなことを書きたかっただけなんです。