情報リテラシーを高めるっ!(1)

By | 2021年5月11日

まず、「スッゲー!」と情報リテラシーに関する何かに感動するという

体験を持つことだと思います。私の場合は、およそ45年前に大学の備品の

プリンター付き関数電卓を見てしまったことでした。ちょっと大きめの

電卓が自分で計算し結果をプリントアウトするんです。当時の価格は、

三十数万円だったと思います。

授業で最初に習ったプログラム言語が FORTRAN だったことも幸いしたと

思います。これが後に習った COBOL だったら、プログラミングに

興味を持ったかどうか。その後、卒業研究に必要だったので買った

自分の関数電卓。三角関数計算などを必要もないのにさせてました。

社会に出てから、最初に買ったコンピューターは、シャープのポケコン。

1,000 ラインまでのプログラミングができるので不規則払いの計算を

させたりしました。アルゴリズムがひどくて、近似計算を繰り返して

誤差が10円以内になったら、答えを表示させるという方法で、ちょっと

複雑な不規則払いだったときには、計算に10分くらいかかってました。

その時間は、ボデーカラーや内装の色などの商談で繋いでました。

と、この調子で細かいことまで書いていたら、一ヶ月くらいの連載に

なってしまうので、まず感動する。次に好きなる。さらに周囲に

「スッゲー!」と言わせる。

当時、ゼロ戦という羽根物からフィーバーというパチンコ機に人気が

移ってしまいつつある時期でした。乱数を使ってフィーバー機と同じように

ポケコンに三桁の数字をどんどん表示させるようにプログラムして

同僚に見せたら「スッゲー!」となったわけです。

それがスタートとなって、自分用のパソコンも、PC8001MKⅡから

始まって、 Windows 3.1 機で初めてインターネット接続し、

自前のパソコンを会社に持ち込んで仕事に使い始めた頃には

パソコンなら私という評価が社内で定着してきました。

その後、時代は進んで(といっても、1年か2年です)NEC の

StarOffice というグル-プウェアをお試しで社内で使っていたのですが

お試し期間が終わり、有料で使い続けるかどうかという決断をしなければ

ならなくなりました。そのとき、私は動きました。そんなものにお金を

使うより、イントラネットを導入しよう!本社内で試すだけなら、

コストゼロだということをアピールして、とりあえず試してみてもよいと

いうところまで漕ぎつけました。

本部員たちの評判は、さんざんでしたね。 StarOffice では、どうだった

こうだったと、まあ、使い慣れたほうに軍配があがるのは確かです。

でもね。秘策があったのです。本社だけで使うのなら、StarOffice に

かかる費用は、さほど気にならないのですが、各営業所間をすべて

繋ぐとなるとコスト差が大きく開きます。それに、やっと、世間にも

インターネットが普及し始めていてインターネットと同じ仕組みを

使って、しかもセキュリティの高い状態で使えるイントラネットの

将来性はトップにも見えていました。さらに、イントラネットを

導入している会社なんて、メーカー(世界のTOYOTA)を含めて

どこにもありません。そんなシステムを全社導入しても、たったの

700万円!稟議通っちゃいました。

通ったものの、ドシロートが組みあげるのは大変で、本社内は、

すでにLANが構築されていましたが、本社と各営業所を結ぶネット

ワークの構築は、私の知識ではさすがにセキュリティ上、心許ないため

関連会社のコンピューター会社に依頼することが出来てホッとしました。

でも、サーバーとバックアップ機は私が自作機を組み立てて、もし、

私が休みの時にメインサーバーに不具合が発生したら、このLANケーブルと

そのLANケーブルを差し替えれば、バックアップ機に切り替わるから、

あとは、放っておいてくれと上司と同僚に頼むなど運用上のあれこれを

作ったり、各営業所ひとりずつ選んでサポーター育成の勉強会を開いたり、

けっこー華やかでありながら、内心不安だらけの日々を送りました。

http サーバーは、趣味で組んで稼働させていたのですが、メールサーバーは

初めての体験で、このブログに、ときどきコメントをいただく SEAWorks さんに

ゼロからではなく、マイナス 35 あたりから、いろいろ、教えて頂きました。

しかし、http サーバーもメールサーバーも、Windows 機で動かしていたんですから

いくらイントラネット内とはいえ、セキュリティ的にはザルでした。

2 thoughts on “情報リテラシーを高めるっ!(1)

  1. Shunta

    おはようございます。

    日本ではPC98が全盛で、パソコンは課内に1~2台しかなく、業務連絡は電話かFAX、色々な情報は手書きの紙だった時代にアメリカへ行ったら、一人1台パソコンを使っていて、業務連絡などはメール(隣にいてもメールで連絡が来るのでチェックを忘れるなと教えられ)、色々な情報も自分の机からパソコンの画面で見られたことにカルチャーショックを受けたことを思い出しました。

    Reply
  2. 何処吹く風 Post author

    そうです。あの OA 革命を明治維新ほどに世の中を変えることに

    使えなかったことが日本の凋落の始まりだったと言えると

    思います。端的に日本のパソコン業界は、ほぼほぼ、中国に

    飲み込まれてしまいました。 Lenovo 傘下となった NEC などは

    64 ビット機なのに、4GB しかメモリを搭載していなくて、しかも

    増設不可のパソコンを「小学生が最初に持つパソコン」などと

    銘打った LAVIE First Mobile を去年発売したようです。

    ディスプレイ部分を切り離してタブレットのような使い方も

    できるという「売り」だけは押さえておいて、しまったこれは

    使えないスペックだと気づいても、8GBに増設できない仕様で

    売り出す。ふつふつと怒りがこみあげてくるようなパソコンを

    平気で売っちゃう NEC は、「おわた」メーカーですね。

    同じ Lenovo 傘下でも、富士通は、まだ、それなりの製品を

    売っているので使ってますがオプションで組んだワイヤレスマウスは

    1年しないまに壊れてしまいました。もちろん、保証は効くのですが

    本体ごと送らないと受け付けてくれないというので、あきらめました。

    そのためだけにHDDを初期化して送付し、返ってきたら

    環境を再構築しなければならないとなると、使えないマウスを

    捨てたほうがマシってことです。。。。あ!イカン!これを

    書き出すと呪いの言葉が止まりそうにありません。

    Reply

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