ライフ・イズ・ビューティフル (1998) がTVで放映されたので録画して
見ました。私が苦手な喜劇だったので早送りしていたらナチの収容所に
送り込まれるシーンに差しかかったため、通常の再生速度に戻して
最後まで見ました。悪い映画じゃない……どころか少し良い映画だとは
思います。その結果、鑑賞するのを一日延ばしにしていた「サウルの息子」を
観なければならないという気持ちが高まってきました。で、やっと覚悟して
観ることにしました。ホロコーストを題材とした映画は、覚悟がいるんですよ。
でも、覚悟を持って観たのでズシンとくる重い直球を何とか受け止めることが
できたものの、何と投げられた球は鉄球だったので、もう少しで尻もちを
ついてしまうところでした。
↑↑↑ が、冒頭のシーンです。どこにもピントが合ってません。
画面の奥の森から、どうやら3人の男がこちらにやってきます。↑↑↑ まで
近づいてもピンボケ状態です。でも、私は、こういうカメラワークとは思わず、
日本での上映用のためのボカシ?って思ってしまいました。でも、冒頭から
ボカシを入れなきゃなんないシーンじゃありませんよね?
まあ、そういう邪魔が少しはありましたが、映画のテンポと無駄な説明が
一切ない展開は、息苦しいほどで、これまで観たホロコースト映画が、
「お話」で、この映画で初めて実写版ホロコースト映画を観た!と感じました。
とにかく、リアル感がハンパありません。人が家畜以下の「部品」でしかない
状況で、絶望的な業務を生き急ぐかのように、こなしていくゾンダーコマンド達。
もう一度観るしかないかなあ。目の前で凶悪事件が起きたのに、何を目撃したのか
頭の中にうまく書き込みができなかったような感覚です。