岡山地方法務局西出張所からの返事は先週ありましたが、中身としては
地図作成作業まで待って、その時に言ってみてくださいというものでした。
ちょっぴり、期待をしていたのですが、やはり先延ばしというか、一種の
タライ回しというか……。ただ、電話の端々から岡山地方法務局本局の
筆界特定室との協議はしてくれたんだなあと感じることはできました。
このあたりは、岡山市よりはマシですが、結果に繋がらなければ一緒です。
その数日後に、東隣の方と土地家屋調査士を交えて話し合いの場を持ちました。
東隣の方とは、5-3の土地の持ち主です。私の土地(5-4)から失われた
ピンク色に塗った部分を取り戻すために、測量し直して土地の面積を確定して
次に5-3から分筆してもらって私の名義の土地として無償譲渡していただきたい
という話と、そういう経緯になった理由を説明するための話し合いです。
ややこしい話を理解していただくための資料なども用意万端で臨みました。
しかし、力をこめて、ひと通り話を進めた結果、思ったよりも正確に、すでに、
ご理解いただけていたことがわかって、ちょっと、拍子抜けしました。
おそらく、ご主人は奥さんから詳しく事の経緯を聞いていて、それは、同時に
奥さん自身が深く理解していただいていたということを示します。ただし、
公図の実物のコピーには興味深げでした。
そのあと、なぜ、分筆して私の名義にしておきたいかについての説明についても、
きちんと理解いただくことができました。その上で……
東隣の方は、前に住んでいた家を解体して、いったん更地にし、新しく家を
建築中です。お子さんが二人いて、上の子は、そろそろ、大学を卒業しますが、
下の子は、これから受験、大学進学とお金が必要になる時期を迎えます。
そんな中、あえて、このタイミングで家を建て替えることを決意したのは、
南側の5-7の土地が現在、更地状態で工事車両の出入りも許可いただけるので
東隣の方が古い家を解体するとすればこのタイミングしかないのです。
というのは、私や東隣の方が接している北側道路は幅員が2mちょっとしかなく、
重機を積んだトラックや解体した瓦礫を積み込むダンプを乗り入れることが
できないため、解体作業が手作業となって工事費が1.5倍とか2倍になって
しまうのです。
私の場合も、島根地震でクラックが入った建物を解体してもらうのに重機を
いれることができなくて、割高な解体費用を要したことがあります。
その時は、わずか、5㎡ の総二階の木造家屋の解体に163万円という
見積もりでした。実際の請求額は、もう少し安くなった記憶はありますが
この単価で隣家を手作業で解体したら、2,000万円みたいなことに
なりますが、いくらなんでも、そんなことはなくて、1,000万円って
ところでしょうか。最近、同規模の家屋の手作業による解体費用見積もりを
見る機会がありました。700万円でした。しかし、そこは、解体は
手作業でも廃材の運び出しには重機や6tトラックも使えるような立地です。
以上から、5-7の土地が使えることによる節約額は数百万円。しかも、
かなり、1千万円に近い数字じゃなかろうかと思えるのです。解体時だけ
じゃなくて、建築が開始してからの資材の運び込みなどの費用も大きく
変わってきますからね。工事車両や工事関係者の駐車料金だけでも工期が
半年ともなると100万円を軽く超えてくると思われます。
最近は、借り入れ金利も上昇していると思われますが、これだけの差があれば
どうせ建てるつもりなら、借金してでも、今、建てるべきというのは当たり前の
考え方でしょう。しかし、借りた金は返済しなければならないわけだし、
急に収入を増やす手段がなければ、とにかく、節約しなければならないと
考えるのが常識というものです。
5-3の土地の一部を分筆して私名義にすると、現時点での正確な東隣の方の
土地の面積が出ます。その面積が、現在、固定資産税を払ってる市税課にある
面積よりも、わずかに大きくなることが先週の話し合いの中で明らかになりました。
となると、東隣の方としては、固定資産税額が増えるわけですから、1円でも
切り詰めた生活を今後、続けねばと覚悟している状況から考えて、その時期を
1年でも2年でも先に延ばしたいとおっしゃるのです。それは、至極当然な話で
私としては、今、この時期にやってしまいたいという話をゴリ押ししにくく
なってしまいました。とはいえ、土地家屋調査士さんとは、測量や分筆の見積もりも
もらっていて、そのうちの大半を2年後に迫っている地図作成作業に委ねるという
ことでキャンセルしてもらってる上に、東隣ぶんについてもキャンセルとは、
私としては、さすがに言いにくい状況です。
でも、土地家屋調査士さんは、実際に測量にかかっているわけじゃないですし、
キャンセルしていただいても、全然、かまいませんとおっしゃってくれたのです。
もちろん、話は東隣の方ファーストで進めなければなりませんし、ピンクの部分の
土地も地図作成作業時に法務局と話をすることになりました。私としては、また、
3~40万円の出費が浮くことになったのです。
したがって、公図の罠の話の続きは、地図作成作業開始まで、お預けで、早くても、
1年とか2年先のことになりました。