最初は、HARUちゃんでの初ツーのつもりで準備をしていました。
だから、梅雨が明けなければということで、ついつい、準備が遅れがちになり、
ナビと、メット内スピーカーの取り付けが完了したのが木曜日でした。
金曜日に出発しようとしたら、ご存知の猛暑で、バイクでのお出かけについては
女房から禁止令が出ました。
そこで、急きょ、hana ちゃん+メグちゃんで出かけることに変更したのは
いいのですが、金曜日の朝、メグちゃんをガレージから引っ張り出すには、
まず、木材を片付けねばならず、給油やらナビを搭載するためのタンクバック
取り付けやら、メグちゃん発進までに、一時間かかりましたし、里山に着いて、
メグちゃんを搭載するためのラダーやら、板などを運び込んだり、車内の
片付けなど、これまた、一時間かかりました。
元々、朝、花子とアンを見たあと、前の晩に寝苦しくて睡眠不足だったのを
補うために、一時間ほどウトウトしてしまったので、メグちゃんの準備に
かかったときには、9時を過ぎていたのです。
これで、給油して出かけても、到着は早くても15時。途中で眠くなって
仮眠をとったり、少しでも道に迷ったら、間に合いません。
そう、目的地には、閉館時間があって、午後5時で閉まってしまうのです。
それに、hana ちゃんを駐めておく無料駐車場も午後5時には、ロックされて
翌朝9時まで出ることができなくなってしまいます。
目的地は何かというと、野口哲哉展 で、この会期が、27日までと差し迫って
いて、しかも、27日は、町内の防災ミーティング初回なので、どうしても、
出席しなければならず(というより、これを企画したのは私)残された日にちは、
25、26日の二日間しかなくなってました。
とにかく、25日については、あきらめて、25日の深夜または、26日の早朝の
出発ということで、燃料だけ満タンにしておいて、いったん、帰宅しました。
金曜日ですから、楽しみにしている「家族狩り」を観たあと、何をもたもた
したのか、自宅を出発したときには、日付が変わっていました。
その夜は、白鳥PAで宿泊し、翌朝、花子とアンを観たあと出発しました。
高速は、渋滞らしい渋滞はなく、スムースだったのですけど、淀川河川公園に
到着したのは、正午でした。
土曜日なので、満車だったらどうしようって心配してましたが、杞憂に終わりました。
簡易とはいえ、トイレもあるし一応P泊可能ですね。でも、施錠時間に車内にいれば、
係りの人に注意されそうですけど。
それは、さておき、さっそく、ナビをセットして大山崎山荘美術館に向かいました。
街中だから、いくらでも食べるとことろはあるだろうとタカをくくっていたのですが、
経路はバイパスっぽい道と近づけば高級住宅街の中なので、食べ物屋って、
ないんです。やっと見つけたのが、小さなパン屋さん。
期せずして、こんな、おしゃれな昼食になりました。お店も、
というジブリ作品にでも出てきそうなお店で、いやあ、すっかり、シティライダーの
気分を味わいました。
さて、↑↑↑が、大山崎山荘の入り口。
駐車場、駐輪場は、いっさいないという情報でしたが、バス停に自転車だけは、
駐められるようになってました。
違法に駐めてた車は、ガードマンのチェックを受けてました。私のは、一応、
(原動機付き)自転車扱いしてくれたのか、おとがめなしでしたが、もし、
HARUちゃんで行ってたら、文句言われてた可能性大でした。
野口哲哉は、期待以上でした。ただし、観客のほとんどが、こむつかしい顔を
して、にらむような眼で作品を観たり、解説を読んだりしてたので、「この作品は、
ニヤニヤ、ニタニタ観るのが正しい態度なのだ」と言ってやりたい気分に
なりました。ひとりで観に行く作品ではありませんね。いくら、周囲のひんしゅくを
買おうと、わいわいガヤガヤと、作品を観てはゲラゲラ笑いたかったです。
高い技術と、ズバ抜けたセンス、それに、緻密な作業を行っている間の膨大な
時間が、これを最高といわずして、何が最高なんだというくらいのジョークを
創り出しているのだから、それはもう、涙が出るくらい大笑いするのが、
作品に対する敬意を払うということなんだと思うのですが、まじめというか、
こういう人たちは「日本一のウンコ」という作品の前でも、いくら臭くても、
しかめっ面で鑑賞することができるんでしょうねぇ。
もう一つ言えば、これだけの作品を観れば、自分だけが正しいという確固たる
信念を持たないと、作者が用意した罠にやすやすとかかってしまって、
作品を観ているようで、作品まで近づけないと思うんですね。まあ、それぞれの
勝手と言えば勝手なんですけど、せっかく、こういう作品を作る人がいて、
その作品をコレクターから借り受けて、こうして展示してくれる美術館があるのに、
機会損失したんでは、もたいないからもったいない(by きゃりーぱ…)と思います。
でも、この企画展では、もうひとつスゴイ作品に出会えました。
そう。大山崎山荘そのものが、スゴイ作品なんです。
最後に、この山荘を建てた加賀正太郎の子孫の私邸と思われる建物↓↓↓
お金持ちなら(ちょっぴり)いいのかもと思えるのも、こういう作品(建物)を
見たときで、住みたいとか、センスを盗みたいとかいうのではなく、
才能ある人の作品を見てうれしくなるように、お金持ちの住まいや調度品や
インテリアなどを見てうれしくなるときがあるということを言いたいのです。
大山崎山荘を後にしたのが、14時半頃。思いつきで、しばらく、ごぶさた
していた高槻の姉の家に寄ることにしました。みやげも用意していなかったので
昼食を食べたパン屋さんに、「ただいま~」と寄って、フレンチトーストだの
ラスクだのを買いました。
姉の家では、シャワーをごちそうになり(最高のごちそう。昨夜からの汗を
すべて流すことができました)姉の自慢の息子の作品を見て、
おせち料理は、小学校の時の作品。マージャンパイは、中学の時。
私にとっては、甥っ子ですが、野口哲哉と同じ広島市立大学芸術学部出身
(野口哲哉より、10年くらい先輩)で、大阪で金属工芸作家やってます。
彼の作品は、もちろん、好きですが、彼が息子に作ってやったキャラ弁のほうが
もっと、好きです。そういえば、公約の「女房のためにキャラ弁を作る」が
果たせてないなあ。これも、だんだんと期限が迫ってる…
結局、姉の家を出たのは、17:30 ごろで、西宮名塩で、ひとねむり、
竜野西で、夕飯(但馬牛ステーキ ¥3,070 を食べようかと思いましたが、
鍛冶屋御膳 ¥880 円にしました。タコの煮付けとか、釘煮とか、ごま豆腐とか
ついてて、ウマかったのです。そして何より、熱いお茶のサービスがあり、
すっかり、ご満悦になりました)を食べ、hana ちゃんの中で食後のコーヒーを
いれたのはいいけど、そのまま、眠りこけてしまいました。
そんなこんなで、家に帰り着いたときには、日付が変わってました。