Monthly Archives: 6月 2016

DIY・ハード 3

DIAMOND 自動追尾型 BS/CS110°アンテナ DACP-355 を

水平に設置できるように改造する DIY に取りかかりました。

hana ちゃんの屋根の角度を計測して、その角度を補正する

ために三角形の木片を作成しました。屋外で使うものですから、

腐食防止のためラッカーで塗装しました。

これらの木片を

↑↑↑ マグネット盤側と、アンテナ本体が取り付けられている盤 ↓↓↓ に

金具なども使用しながら取り付けます。

上の二つの盤のそれぞれの木片同士をボルトで縫うことにより、

本体部分とマグネット盤を一体化できました。あとは、ドームを

被せて、ドーム保護のためのガードを取り付ければ完成です。

別の角度から撮ると

というふうになってます。こうして書けば、早ければ一日、

遅くとも三日もあれば、できちゃいそうですが、実は、

泣きそうになるくらい、各部の工作は大変でした。

その様子の一部を画像でお見せいたします。

おそらく、同じ物を、もうひとつ作るなら(作る気はありませんが)

三日もあれば、できちゃうと思います。しかし、DIY は、一品一度の

工作なので、頭に描いた完成図に近づけていくには、細かな

修正工作を積み重ねていかねばなりません。場合によっては、

予想完成図そのものの変更をせざるを得なくなって作り直し

ってなことさえ、起こります。

小さな例ですが、

最初、何も考えずに上下の木片を縫うためのボルト穴として

用意したのは、A と B でした。ところが、保護ガードを固定する

ための台座と干渉することがわかって、C と D に変更しました。

特に C は、A のような位置だとナットをかけるときに、奥過ぎて

指が届かないので、右に移動してます。それに合わせて

D も右に寄せています。

ところが、実際に組み立ててみると、C の位置は、上側木片の

金具を留めている木ねじの通り道になっていました。(↑↑↑ の

写真をよく見ると、木ねじが写ってます)やむを得ず、E に

変更しました。E も手前のナットと、もう少しで干渉するところ

でしたね。

とまあ、見た目はスイスイと、実際には苦労して工作が

完成したので、さっそく、hana ちゃんに取り付けて

動作確認をしてみると、

 ガーン!

ウンともスンとも動作しないではありませんか。

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↑↑↑ で記事が終わってました。おそらく、続編で「なぜ、動作しなかったか」に

ついて書こうと思っていたのでしょうが、続編を書かないままでした。

メーカーに直接修理見積もりを依頼しようとメーカーの製品を取り扱ってる

市内の電子部品ショップに行くと、このアンテナはメーカー直ではなく

修理依頼はバンテックを通じてでないとダメなんだそうということが

わかりました。仕方がないので、バンテックのサービスセンターに連絡を

とって、指示されるまま、梱包して送りました。

バンテック → メーカー → バンテックから修理見積もりの連絡があったので

修理してもらいました。工作時に無理矢理引っ張ったようでアンテナ線が

内部で断線したことが原因でした。アンテナ線取り替えで

6千円だったか、8千円だったか取られました。

愚か者の日(1981)

あいかわらず、やらねばならぬことを放り出して、パソコンと向き合う

引きこもりな毎日ですが、だらだらと映画を観るだけではなく、

パソコン内の整理というか、データの見出し付けみたいなことに

着手したら、昔観た映画を再び観るハメになりました。前回は、

原語のままで観たのですが、どうせなら、せめて英語字幕だけでも

つけてみようかと作業を始めて見ると、なんと、すでに英語字幕が

ついてるだけではなくて、フランス語、イタリア語、スペイン語、

ポルトガル語の字幕がついていて、足らないのは、ロシア語、

中国語、日本語ぐらいなもの(笑)

で、ひょっとして…と調べて見ると、手持ちの他の動画にも、あらかじめ字幕が

ついてるものがあったので、拡張子が .mkv の映画を拾ってきたら

必要に応じて、確認の必要がありますね。

それに、この動画を GOM PLAYER で再生すると縦横比が

くずれちゃうけど、VLC media player なら、ちゃんと表示されるのね。

他にも、字幕を選択できたり、.vob ファイルを再生するのに便利だったり

するのだけれど、コマ送り、コマ戻し、ちょっと前に進む、戻すが

キーボードで操作できる GOM PLAYER も捨てがたいのね。

でも、最近、アップデートしようとすると、不要なソフトを入れようと

したり、めんどくさい面もあるので、ちょっと前のバージョンのまま

使ってます。

VLC と GOM PLAYER の両方の良いところを持ったソフトってないかなあ。

ところで、「愚か者の日」は、狂気を描いた作品ですが、いったい、

誰の狂気を描いているのか。

↑↑↑ のような映画の舞台化とか、

街頭の映画セット化とか、どこかで見た記憶がありません?

私は、ラース・フォン・トリアーの作品が思い浮かんだのですけど。

どちらかが、どちらかに影響を与えたというのではなくて、互いに

意識下で影響を受け合ったのかなと思いました。その結果、

ついには、「機会の土地アメリカ三部作」として結実したと。

Wasington 作ってくれないかなあ。

どんどん、話が横道に入りますが、「愚か者の日」は難解です。

英語字幕つけても、字幕なしで観たときに比べ、さほど理解が深まったとは

思えません。日本語字幕が入手できても、きっと、理解できて

いないことが明らかになるだけで、さらに理解から遠ざかってしまう

可能性が大です。ときどき、前のカットで映っていた人物が

いなくなったり、ベッドの下の靴がなくなったり、死んでるはずの役者の

まぶたが動いたり、あれ?って思うシーンがいくつかあって、

これは、ミス?見間違い?監督のいたずら?何かの意図?と

いろいろ考えてしまいます。

「鏡」と違って、最後まで観ることができたのは、ときどき入る

エロいシーンのおかげだけではないと思えるのです。

トリコロールに燃えて(2004)

雨のせいにしてますが、映画漬け生活続けてます。ほどほどにしないと

廃人化突入しかねません。気をつけねば。

クリストフ・ガンズ監督に圧倒されたので、まずは、サイレントヒル(2006) を

観ました。面白いですよ。画面もさすがです。でも、つまんない。

これじゃあ、単なるハリウッド映画じゃないですか。制作に日本が

関わったから?続編のサイレントヒル: リベレーション3D では、

日本が制作から外されたのは、そのせい?いえいえ、何の

根拠もなく憶測でさえありません。一種のジョークです。

制作総指揮じゃないけど、リベレーション3D でも、山岡晃は

共同で音楽制作に携わってるし、あの世界観を創り上げたのが

日本人だというのは、小気味良いところがあります。

でも、日本、カナダ、フランスも加わっていても、結局、

ハリウッド映画味しか残りません。

では、美女と野獣(2014) は、どうだ?と観てみると、あいかわらず、

映像は、すばらしいのひと言に尽きます。でも、これだけCGが

発達してしまうと、どれほどスゴイ映像を見せられても、所詮

CGじゃんって思ってしまうのは、悲劇ですね。といって、

ウルトラQの特撮の世界には戻れぬ我々は、道の果てまで

来てしまったのか、あるいは、単に道に迷っただけなのか。

プロメテウス(2012) も、CG多用の作品だし、ハリウッド映画伝統の

突っ込みどころ満載ながら、最初のエイリアンを観たときと

ニアイコールのワクワク感を提供してはくれたんですが、結局、

超えてはいません。

ノオミ・ラパスでは、シガニー・ウィーバーを超えられないとか

そういうのじゃないですよ。アンドロイドが首だけになって

しゃべるシーンってパロディ?って思いました。

中身的には「エイリアンも、プレデターも実はね」というネタばらし

でしかないので、CGとデザインを楽しむしかないか…

そういう鬱々とした気分を抱えているときに観たのが

トリコロールに燃えて(2004) でした。思わず、のめり込みました。

フランス組曲(2014) と完全に時代が重なっているからでしょうか?

やはり、映画は、なんと言っても脚本が一番だ!と叫びたくなって

しまいました。でも、考えて見れば、1940年前後のケンブリッジや

パリを描いて何の違和感も感じさせなかったのは、巧みにCGが

使われているからだろうなとも考えました。ところで、これだけの

脚本には、さぞや、スゴイ原作者がいるんだろうなと調べてみると

監督も兼ねてるジョン・ダイガンのオリジナルのようなのです。

それじゃあってんで、さっそく、

監禁 (2000)監督/脚本
キャメロット・ガーデンの少女 (1997)監督のみ
泉のセイレーン (1993)脚本/監督

あたりを拾い集めてきたものの、脚本に興味がある作品ですから

セリフがわからなければ、意味がありません。日本語字幕の

しかも、誤訳がない美しい日本語のものでないと味わえないと

思ってしまうのです。英語字幕や、まして、原語版では、あらすじさえ

読み間違えてしまいかねません。このあたりが、はがゆいところですね。

しかし、「トリコロールに燃えて」に、おおいに満足した私は、

ドラマ性のある作品をということで、容疑者(2002) を鑑賞しました。

題材は申し分ないし、なんってったって、ロバート・デ・ニーロなので

演技にも、何の不満もありません。しかし、しかし、これだけの

良い題材を、あやうく、B級作品スレスレの凡作にしてしまった犯人は

誰だ!で映画を撮ったほうが、よっぽどミステリーとしていいかも。

いやいや、脚本をジョン・ダイガン、監督をクリストフ・ガンズで

リメイクして欲しい…

かな?

秘愛 Secret Love (2005)

英題は、他にも「The Intimate Lovers」「Aein (Lover) Please Don’t Walk Away」

「The Intimate (Lover / Aein)」があり、映画の中では

「愛人」という文字も見えます。ちなみに、このタイトルは、このあと、

というふうにフェードアウトします。おしゃれでしょ?この作品は、挙式寸前の女と、

会社を倒産させてしまって、明日はアフリカへと飛び立とうとしてる男が偶然出会って、

恋に落ち、セックスを重ね、そして…という内容で、感情の襞を描くより、美しい画面と

しゃれた会話で描くことに重きをおいてます。私は、原語版を観たので、全く会話の

内容はわからなかったけど、subtitle を入手してみると

What’s your name?
It’s Girl
Cute
Yours?
BOY
So corny

というふうです。セックスシーンも、どこか、カッコいいのです。

ちなみに、エッチしてる場所は、

↑↑↑んな場所です。↓↓↓んなアトリエの一角です。

随所に恋のテクニック的なものが、男用も女用も、ちりばめられていますから、そういう

テキスト代わりにしてもいいし、主演女優の ソン・ヒョナ が、2010年2月と3月に

3回にわたって、起業家と「性売買」をし、5,000万ウォン(当時約490万円)の

報酬を受け取っていたとして、2013年12月に起訴され、一審と二審では、

罰金200万ウォンの有罪判決を受けていたけど、今年の2月に最高裁で

原審を破棄する無罪判決をかちとったという芸能ニュースに興味を持っても

いいし、まあ、どうでもいいよね。

DIY・ハード 2

転んでもタダで起きないと言ったのは、かねてからのBSアンテナに関する

課題を、この際、解決しようというものです。

BSアンテナの取り付け位置は、上の写真のように、運転席の真上付近です。

だから、屋根の曲面の関係で、少し傾いています。屋根の中央に取り付ければ

ほぼ、水平に取り付け可能なのですし、安定的に受信するには、そのほうが

都合がいいのですが、その場合、他の問題が生じるのです。

このBSアンテナは、地域によってアンテナ角度を調整してやる必要があります。

通常は西日本で使用することが多いので、問題は無いのですが、たとえば、

東北に出かけたときには、南部と北部では角度が違います。アンテナ角度の

調整をするためには、屋根から降ろしたり、再び屋根に取り付けねばなりません。

屋根の中央に取り付けられていると、この作業をするためには、かなり、

しっかりした足場を確保しなければなりません。ところが、側面に近ければ

運転席のシートの上に立てば、特別にハシゴなどを用意せずとも手が届きます。

もちろん、一人作業だと、かなり危険度が高い作業になりますが、駐車場に

よっては、擁壁など足場代わりに使えそうな場所に停めて作業することも

可能です。もちろん、補助者がいれば、簡単に上げ下ろしできます。

しかし、地域によって微妙な角度調整が必要なアンテナなのに、この傾斜が

あると、駐車する向きや場所をそのつど探り当てねばならないという不便が

あります。南西の方向が開けていて、駐車場も広く、どの場所でも自由に

選べる状態なら、受信できる位置を確保するのは容易ですが、

南側が山だったり、駐車場が混んでいたり、駐車向きがすべて同方向だったり、

悪条件が重なればBS放送を受信できない場合があります。それに、何日も

同じ場所で車泊するときには、一度、受信可能な駐車位置を探っておけば

いいのですが、移動中や毎日違う場所で車泊する場合には、この作業が、

そのつど、けっこう負担だったりします。

ですから、この際ですから、取り付け位置は運転席真上のまま、水平に

BSアンテナを設置できるような工作を、やってみようと考えたのです。

 

クリーピー 偽りの隣人(上映中)

3ヶ月くらい前から、公開を楽しみに待っていた作品をついに昨日鑑賞して

来ました。作品に対する予備知識は一切仕入れずにぶっつけ本番で

観ました。なぜ、観に行きたかったかというと、藤野涼子ちゃんが出演する

という、その一点だけが動機です。誰が出るかで観に行くというのは、

今年2作目ですね。刑事フォイルのサム役の女優が主演してると勘違いして

観に行った「フランス組曲」。映画を見始めても、全然気がつかず、

おそらく、半ばあたりまで話が進んだ頃に、やっと、別人かもと感じて

帰宅して調べてからやっと、別の女優であると確認できたという

おそまつ。でも、その勘違いがなければ「フランス組曲」は観に

行かなかったし、これほどの作品に巡り会える幸運も得られなかった

わけです。

では、「クリーピー 偽りの隣人」においても、再び、同様な幸運に

会うことが出来たのかというと、けっこう、複雑なのです。

まず、最大の動機だった藤野涼子ちゃん。ソロモンの偽証のときより、

幼く感じてしまったけど、今年の2月で、16歳になったばかりということ

なので、年齢相応ということかな。むしろ、ソロモンの偽証のときの

役柄から、当時年齢以上にしっかりした感じに見えすぎてたのかも

知れません。それに、1年以上と思われるブランクのせいか、演技も

さらに下手になった感じで、将来を楽しみにしている私にとっては、

ちょっとばかり、ヤキモキした気持ちを抱いてしまいました。

藤野涼子ちゃんは、私の大好きな若い頃の紺野美沙子と、演技力で

独特の人物像を描くことができる蒼井優の二人に似ていて、すごく

期待してるんですけどね。次回作に期待を順延します。

肝心な作品のほうは、Yahoo!映画のレビューなんかを読むと

賛否両論というよりも、どちらかというと酷評が目立つのですが、

私自身の感想は、日本映画も、ここまで来たかというひと言に

尽きます。それだけでは、何のことか全然伝わらないと思うので

若干、説明させていただくと、アメリカ映画を観ているような

突っ込みどころ満載感が、鑑賞の邪魔をしないどころか、

むしろ、「少々のことはどうでもいいから、とにかく、この状況を

楽しもうぜ」的な、それはそれで、映画の描くシーンの中に

入っていく手助けになっているのでした。あの ぁゃιぃ 薬も、

角田美代子事件を知ってる我々は、学校に通いながら、

香川照之にマインドコントロールされたままの藤野涼子ちゃんの役柄も

リアリティを感じるのですが、知らない人(たとえば、発売されたDVDを

観るアメリカ人とか)にも、必要最小限の説明になっていると思えば

意外と細やかな心配りが随所にあることに気づかされます。

でも、その部分が過多に傾くと肝心のストーリー展開が遅くなり

枯れ葉マークの(あるいは、四つ葉マークの)じいさんの車に

後続しているような気分になってしまうのです。

そういうところの思い切りの良さが、ハリウッド映画的であり、

ずっと、日本映画の足かせとなっていた説明的リアリティから

解き放たれたという意味でも、「ここまで来たか」なのです。

でも、それは、突っ込みどころ満載となって、酷評を書くための

材料を与えるわけで、ひいては、私のようにハリウッド映画と

聞くだけで、一定の距離を置いてしまうことになりかねないのです。

ラスト・ナイツで、紀里谷監督が、つい、いつもの日本映画のクセで

主人公とその妻の関係性について説明を加えたことが、ラストの感動を

そぎかねない残念な結果になったことを考えれば、少々の突っ込みなど

跳ね返さなくても、全身に突き刺さったままでも気にしないというのが、

ハリウッド的だと思うんです。じめじめした日本家屋の中の描写を

あれだけ正確に描き出す表現力とか、冒頭のサイコパスが警察署内で

起こす事件の物語性とかを生み出した黒沢清監督が、60歳と知って

若いなあ、ズゴイなあと、そこは感じ入りましたが、力業ばかりが前面に

出るとハリウッド離れと同様なことになってしまいかねません。

DIY・ハード 1

話は、5月のゴールデンウィーク明けにまで遡ります。

ご近所の方々と大塚美術館に向かう途中、なにやら、hana ちゃんの

天井付近で異音がしました。瀬戸中央自動車道のもよりのパーキングに

立ち寄って屋根の上を見てみると、ものすごいことになっていました。

hana ちゃんの屋根の上には、BSアンテナを搭載してます。(上の写真の

 の中です)アンテナ部分を拡大すると ↓↓↓ のような姿をしています。

アンテナ本体をドームで覆っているわけですが、このドームが、ぶっ飛んで、

中の本体部分が丸見え状態になっていました。おまけに、上の写真を

一部拡大すると

ドームだけの損傷ではなく、一部部品が脱落してました。原因は、

おそらく、木の枝にぶつかったことによるのでしょうが、それ以前に、

このドーム自体が風雨、とりわけ、日光にさらされて劣化し、衝撃に

弱くなっていたのではないかと考えられます。最初、部品が脱落

していたことに気づかず、ドームだけを注文して交換しようとしたのです。

しかも、定価?の 7,000円でしか売ってくれないバンテック

パーツセンターに注文してしまいました(その後、調べたら、

6,000円で売ってるところが、すぐ見つかった。もっと、安いところも

あるかも)

しかし、部品が脱落し、しかも、その部品はバリオームのようですから、

調整が必要で、たとえ、同じ部品が入手できても、検査機器が

なければ、調整すること自体ができません。

泣く泣く、修理に出そうとしたら、岡山にあるメーカーの代理店では、

「当店では、電子パーツ部門だけの取り扱いで、BSアンテナの

部門への修理依頼はできないんですよ」と断られ、

メーカーに直接依頼しても、バンテックさんで購入したなら

バンテックパーツセンターさんを通じて修理依頼して下さいの一点張り。

ああ、また、バンテックパーツセンターに抜かれる。バンテックって、

本体自体も、たとえば、ニューヨットジャパンなんかに比べると、

12,000円も高かったんだよねー。それに、最初、ドームだけを

注文したとき、大きな段ボール箱に、ビニール袋に入れただけの

ドームをポンと放り込んだだけで送ってきやがった…(ほんとに、

なんの緩衝材もなく、そのまんま、放り込んであったのです)

でも選択肢もないので、やむをえず、

「修理可能かどうかの診断をして欲しい
修理見積もりの概算を出して欲しい
修理見積金額が2万円を超えるようなら必ず連絡して欲しい
・その見積金額によって修理を依頼するかどうかを判断する
・2万円以内の見積もりなら、ただちに修理にとりかかって欲しい
修理に取りかかったあとに修理見積金額が2万円を超えると
判明した場合も同様に連絡して判断させて欲しい
ドームは購入済みなので、修理完了後、当方で取り付ける」

という手紙をつけて、バンッテックパーツセンター宛に修理を

依頼しました。

十日程経った5月27日に修理が完了してアンテナが帰ってきました。

修理代は、18,000円!消費税や送料、代引き手数料などが

かかりますから、結局、20,844円。

さて、これを元のまま取り付けたのでは、面白くありません。

転んだのですから、タダで起きてはならないのです。

鏡 (1974)

わけがわからん映画です。惑星ソラリスも、難解そうだなあと、

観ることなく放置しているのですが、アンドレイ・タルコフスキー監督の

作品っていいかも。とススメられて、まずは、「鏡」を観てみました。

現代と過去(といっても、どこが現代かがわからない)が断片化し、

パッチワークのように繋ぎ合わされる作品は、他の監督の作品にも

よくあるけれど、ロシアだけではなく、スペインや中国や日本の歴史的な

フィルムまでもちりばめられるものだから、さらに混沌としていくのです。

上映時間の108分のほとんどを、「早く終わらないかなあ」と

ひたすら待ち続けました。救いは、日本語字幕も入手してたのと、

入手した avi には、英語の字幕がついていたので、両方を

見ることによって、「ああ、これは、わけがわからん映画だ」と、

確信できたことがひとつ。字幕なしでこれを見てたら、きっと、

ナレーションやセリフがわかれば、もう少し理解できたかもと

勘違いしたかもしれません。

もうひとつの救いは、冒頭に2回、終盤に3回(終盤の3回のうち

1回は同じ映像をモノクロにして繰り返したもの)の風のシーンが

あって、どれも見事だったことでした。

縞模様のパジャマの少年 (2008)

サウルの息子を観よう観ようと思いながら、一日延ばしにして

いたのですが、「縞模様のパジャマの少年 」を先に観てしまいました。

なぜか、ポルトガル語吹き替え版だったので、英語の字幕を

つけて鑑賞しました。ストーリーには、さほど込み入った部分はなく

少年の心理を追う作品ですから、多少、大人たちが何を

言ってるのかわからないくらいが、心情的には入り込みやすかった

部分があるかも知れません。

目を背けてしまう凄惨なシーンは、ありませんが、ホロコースト

自体が凄惨なものなので、わざわざ描かなくても十分すぎる

ほどです。むしろ、直接描かないぶん、腹にズシンと応える

ものがありました。

 

A Concepcao (2005)

ドラッグ、ロック、ダンス、SEX…それらが強烈に交差する映画といえば、

はは~ん、ソレ系の映画だねと、早合点されそうですが、昼間はちゃんと

有能なビジネスマンだったり、キャリアウーマンだったりします。しかし、

集団になると、乱痴気パーティを繰り返す。

そうした様子が、ときには、ドキュメンタリーのように突き放した映像で、

時には心理ドラマのように登場人物に寄り添う緻密な映像で描かれて

いきます。いくつかの同じシーンが繰り返し使われるのですが、

よく観ると微妙に早く始まってたり、少し終わりが遅かったりするため、

断片的な時間の流れが、思いがけないカタチでつなぎ合わされて、

通常なら、だんだんと時間軸が明確になって、ああそういうことだったのかと

合点がいくところを、この映画の場合、むしろ、混乱させられて、まるで、

登場人物とともに記憶が混濁していくような錯覚に陥ります。

同時に、単に薬物乱用者の無軌道でモラルも法律も、ないがしろにした

行動と見えて、見知らぬ宗教の儀式とか祈りや、世界のどこかの違う文化を

持った人々の生活様式と同じように、これはこれで、こういう社会なのだ

というふうに、危うく説得されかけたりするのです。

去年の東京国際映画祭においても、グランプリは、ブラジル映画だったし、

畏るべしブラジル映画です。