わけがわからん映画です。惑星ソラリスも、難解そうだなあと、
観ることなく放置しているのですが、アンドレイ・タルコフスキー監督の
作品っていいかも。とススメられて、まずは、「鏡」を観てみました。
現代と過去(といっても、どこが現代かがわからない)が断片化し、
パッチワークのように繋ぎ合わされる作品は、他の監督の作品にも
よくあるけれど、ロシアだけではなく、スペインや中国や日本の歴史的な
フィルムまでもちりばめられるものだから、さらに混沌としていくのです。
上映時間の108分のほとんどを、「早く終わらないかなあ」と
ひたすら待ち続けました。救いは、日本語字幕も入手してたのと、
入手した avi には、英語の字幕がついていたので、両方を
見ることによって、「ああ、これは、わけがわからん映画だ」と、
確信できたことがひとつ。字幕なしでこれを見てたら、きっと、
ナレーションやセリフがわかれば、もう少し理解できたかもと
勘違いしたかもしれません。
もうひとつの救いは、冒頭に2回、終盤に3回(終盤の3回のうち
1回は同じ映像をモノクロにして繰り返したもの)の風のシーンが
あって、どれも見事だったことでした。