ダラダラとTVなんぞを見て、いつのまにか時間を無駄遣いしてることに気づいたとき
「おっと、こうしちゃおれん」と独り言を吐いて起ち上がることがよくありますが、
今朝は、ふと、「こうしてても」いいやと、思ったのです。無職生活も4年を越えると
ついに、この境地に達するものかと、感慨深いものが…といっても、くるぶしぐらい
までの深さですけどね。
山村境界基本調査が、hana ちゃんを置いてる里山でも実施されることになり、
今日は、仮のくい打ちが行われるということなので、昨日の電柵設置の続き
なんぞをして、杭打ち作業に出くわしたくないし、女房のアッシー君以外は、
ほぼ、何もせずに過ごす計画(何もしないという計画も計画と呼べるのだろうか)で
その計画に従ってダラダラと過ごしていたら、「SEXマシーン 卑猥な季節」を
拾っちゃったので、鑑賞しました。
この作品って、月間シナリオ 第2回ピンク映画シナリオ募集の入選作を
映画化したものなんだそうで、その脚本を書いた守屋文雄という人は、
「UNDERWATER LOVE -おんなの河童-」の脚本も いまおかしんじ と
共同執筆しており、しかも、死神役で出演もしています。「おんなの河童」の
主演女優は正木佐和さんで、前々回の記事で取り上げた「ヴァージン 」(2012) の
三番目「ふかくこの性を愛すべし」でも主演してます。撮影当時、30代だったのね。
てっきり、アラフィフと思ってました。失礼。さらに驚いたのが、「おんなの河童」が
2011年で、「ヴァージン 」が 2012年。たった、一年しか違わないことを今回
知りました。両者は10年ぐらいの間隔があると思っていたものですから。
「おんなの河童」では、ちゃんと、30代、それも前半に見えます。役作りなのかなあ。
正木佐和さんは、「おんなの河童」で、ファンタスティック映画祭(米・テキサス州)の
ベストアクトレス賞を受賞してます。
「おんなの河童」も、ぶっ飛んだ映画でしたが、「SEXマシーン 卑猥な季節」は、
さらにその上を行きます。SEXシーンは、何度もありますから、確かにピンク映画に
属することができると思うんですが、とにかく湿度ゼロ。からりと晴れすぎて
エロさもゼロなんです。それに、すぐそばに橋があって、ヒモのヒロシも、冒頭で
その橋を渡ってるのに、なぜ、「俺、泳げないから」なんて、わざわざ、川の下を
トンネル掘って渡ったのか、そのナンセンスさが不自然でないくらい全体的に
荒唐無稽なのに、その荒唐無稽さが、これまた不自然でないという不思議さ。
つまり、この映画はピンク映画ではなく、ファンタスティック映画なのね。