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SEXマシーン 卑猥な季節(2005)

ダラダラとTVなんぞを見て、いつのまにか時間を無駄遣いしてることに気づいたとき

「おっと、こうしちゃおれん」と独り言を吐いて起ち上がることがよくありますが、

今朝は、ふと、「こうしてても」いいやと、思ったのです。無職生活も4年を越えると

ついに、この境地に達するものかと、感慨深いものが…といっても、くるぶしぐらい

までの深さですけどね。

山村境界基本調査が、hana ちゃんを置いてる里山でも実施されることになり、

今日は、仮のくい打ちが行われるということなので、昨日の電柵設置の続き

なんぞをして、杭打ち作業に出くわしたくないし、女房のアッシー君以外は、

ほぼ、何もせずに過ごす計画(何もしないという計画も計画と呼べるのだろうか)で

その計画に従ってダラダラと過ごしていたら、「SEXマシーン 卑猥な季節」を

拾っちゃったので、鑑賞しました。

この作品って、月間シナリオ 第2回ピンク映画シナリオ募集の入選作を

映画化したものなんだそうで、その脚本を書いた守屋文雄という人は、

「UNDERWATER LOVE -おんなの河童-」の脚本も いまおかしんじ と

共同執筆しており、しかも、死神役で出演もしています。「おんなの河童」の

主演女優は正木佐和さんで、前々回の記事で取り上げた「ヴァージン 」(2012) の

三番目「ふかくこの性を愛すべし」でも主演してます。撮影当時、30代だったのね。

てっきり、アラフィフと思ってました。失礼。さらに驚いたのが、「おんなの河童」が

2011年で、「ヴァージン 」が 2012年。たった、一年しか違わないことを今回

知りました。両者は10年ぐらいの間隔があると思っていたものですから。

「おんなの河童」では、ちゃんと、30代、それも前半に見えます。役作りなのかなあ。

正木佐和さんは、「おんなの河童」で、ファンタスティック映画祭(米・テキサス州)の

ベストアクトレス賞を受賞してます。

「おんなの河童」も、ぶっ飛んだ映画でしたが、「SEXマシーン 卑猥な季節」は、

さらにその上を行きます。SEXシーンは、何度もありますから、確かにピンク映画に

属することができると思うんですが、とにかく湿度ゼロ。からりと晴れすぎて

エロさもゼロなんです。それに、すぐそばに橋があって、ヒモのヒロシも、冒頭で

その橋を渡ってるのに、なぜ、「俺、泳げないから」なんて、わざわざ、川の下を

トンネル掘って渡ったのか、そのナンセンスさが不自然でないくらい全体的に

荒唐無稽なのに、その荒唐無稽さが、これまた不自然でないという不思議さ。

つまり、この映画はピンク映画ではなく、ファンタスティック映画なのね。

君の名は。(2016)

先日、用があって近所のお宅におじゃますると、その玄関先近くで

二人の女子高校生が、それぞれ自転車にまたがった状態で

おしゃべりしてました。用はすぐに済んだのですが、話の一部が

聞こえてきたので

「ひょっとして、それ、君の名は。の話?」

「そうそうそうです!」

「今上映中なのかなあ。面白かった?」

「面白かった!」

と、目をキラキラさせながら答えてくれたので

今日、観に行きました。さすがに面白かった。イマドキだから、CGで描くことも

できるのだろうけど、やはり、アニメだからこそ描写できるものがあると

雄弁に語ってくれる映画でした。高校の放送室から流れる防災放送を

信じて避難して命を救われるように、この記事を信じて観に行けば、

なるほどと思ってもらえるはず。しかし、市原悦子だったとは…