先日のNHKニュースで、幕張メッセのDIY見本市が取り上げられ、
出品作品の例ということで、ムースタイプの壁塗り塗料が紹介されました。
私は、壁塗りが不得手であることをポリテクの実習で知ったので、居間の
壁の補修をどういう方法で行うか、考えあぐねておりました。
しかし、この「壁フレッシュ」という商品名の塗料なら、上から塗るだけで、
居間の土壁をリフレッシュできる!と、ピーンときたのです。しかも、施工が
簡単というのが売りの、この商品。壁塗りが苦手な私でも、OKっぽい。
さっそく、行きつけのホームセンターや、建デポに出かけましたが、扱って
いないとのこと。いったん、帰宅して製造元に電話問い合わせをしてみると、
販売元は九州の興信株式会社なんだそうで、そちらから電話させるという
答え。ほどなくかかってきた電話で、「だいたい、ホームセンターさんとかで
扱っていただいてるのですが…」「ところが、ホームセンターになかったので
おたずねしたのですけど…どういう名前のホームセンターですか?」
「そうですか。こちらでは、ナフコとか…」
ナフコなら、岡山にもありますから、次の日に行って見ました。でも、岡山の
店頭には並んでませんでした。ナフコの駐車場から、もうひとつ、大手の
ホームセンターの塗料担当者に電話で聞いても、塗料会社との
取引自体がないとの返答。しかたないので、またまた、むなしく帰宅して、
なんとか、検索で岡山で一軒だけ扱ってそうな店を見つけました。
もちろん、通信販売を使えば入手できるのですが、実際に使ってみないと、
一本で、どのくらいの面積に塗布できるかとか、下処理(シミ部分の下塗り
など)が必要かどうかとか、どのくらいの本数を購入すればいいかが、
わかりません。カタログ上の塗布可能面積で計算しても、12~13本は
必要なので、3万円を超える買い物になります。
買ったはいいけど、目的外の使用方法(本来はビニールクロスの上から
塗るためののもの)なので、使い物にならない可能性もあります。
ニュースで知ってから、やっと、三日目。ついに、壁フレッシュの現物に
会うことが出来ました。実は、店頭にはなくて取り寄せだけだったら、
どうしようかとか、好みの色の在庫がなかったらどうしようかと思って
ましたが、ちゃんと、ありました。商品を手にとって、レジに行こうと
したら、呼びもしないのに店員さんが、この商品は…と、説明を始めて
しまいました。あいまいに返事しながら先を急ごうとしたら、「こちらで
体験できます」などと誘うので、ついていって、やり方を見て(実は、
NHKのニュースでも、youtube でも、すでに見てる)さあ、どうぞと
言うので、壁にムースを吹きかけたら、かたまりがポトリと下に落ちて
パネルにひっかかったりしました。でも、想像通りの塗りができることが
確認できました。しかし、価格が通販の送料込み値段よりも高いので、
そのことを伝えて安くならないの?と聞くと、あいまいな笑顔のまま、
できないんですと、その店員さんは、スーッと私のそばから離れました。
とにかく、壁フレッシュを一本持ってレジに並んで、消費税込み 2,700 円で
買いました。この店は、建デポのすぐ近くで、帰りに塗装ローラーなど、
他に必要なものを買って帰り、まずは、下地パテで、居間の壁の
穴埋めをしました。
↑↑↑ビフォー ↓↓↓アフター
この穴は、座椅子の背もたれ部分を当てたりしてこさえた穴です。穴埋めを
済ませたところで、ホルモン焼きソバうどん(ウマー)を作って食べ、午睡を
したので、上の写真のように、半乾き状態になってました。そのときです。
ひらめきが降りてきました。
この下地パテを壁全体に塗れば、いいんじゃね?
このアイデアを実行するために、再び、ホームセンターに走って養生テープを
買ってきました。この養生テープ、バカみたいに消費するので、一巻きかな?
と思ったら、二巻き、二巻きかと思ったら三巻きと、多めに買うことをオススメ
します。一巻きかなと思ったので、二巻き買ってきました。
TVの横と裏の壁から着手です。
この画像でも、壁にシミや穴、黒い汚れがあるのがわかると思います。
養生をして、
塗装開始。
ローラーで大きい面積を塗り、ローラーで塗ることが出来ない周辺部分は
刷毛で塗っていきます。もんじゃ焼きの生地よりも水を多めにしたので、
たっぷりとローラーにつけて塗るとボタボタ下に落ちると予測して、壁際には、
何重かに折った新聞を置いといたのが正解。べちょべちょになっております。
だんだんと、一度につける適正な量というものが、わかってきて、垂れる量は
減ってはいきますけど。
上の画像は、現時点での塗った面の状況です。ローラーで塗った部分と
刷毛で塗った部分との色ムラが、ハッキリとしています。もう少し濃度を
上げて(せめて、胃のレントゲンのときのバリウム以上)二度塗りしてみて、
どのくらい色ムラが改善するか見てみようと思います。
下地パテを塗料代わりに使うという思いつきは、壁フレッシュに出会わなければ
ありえませんでした。それよりも、土壁のリフレッシュを塗装で行うという
発想そのものがありませんでした。でも、もし、下地パテ塗装法が、
ウマクいくなら、たとえ家中の壁を塗り直しても、材料費は、数百円という
レベルです。これは、スゴイ。壁フレッシュに比べると、養生の手間が、
ちょっとだけ増えますが、ベニア+新聞紙+養生テープで、そんなに
大変ではありません。仮に、木部や畳に付いても、湿らせた雑巾などで
簡単に取れます。壁フレッシュは、やはり塗料なので、わりと早く乾くので
もし、余分なところに付いたら、すぐに取る必要がありそうです。お店の
練習で指についた壁フレッシュを落とすのに、けっこう骨が折れました。
それに、将来的に、家具などの移動で壁を傷つけても、補修するだけで、
乾けば周囲との違和感は、ほとんどないという期待ができます。
万一、どうしても、色ムラ問題が解決しなくても、その時こそ、
壁フレッシュを使えばいいわけで、しかも、丁寧な下処理ができている
状態で施工するのですから、良い仕上がりになること間違いなし、
二度塗りの必要もないので、少ない本数で施工できる…と、これまた
良いことずくめのようです。