ちょっと前のことですが、朝のコーヒーを飲もうと湯を沸かしながら、
待ってる間に新聞を読んでました。トイレにも行ったかもしれません。
で、すっかり失念してしまって、かなり時間が経って、湯を沸かしてた!
と、ギョッとしながら思い出し、台所に行ってみると、このごろのレンジは
賢くて空焚きしないように自動的に火を止めてくれます。案の定、
やかんは、空っぽでした。しかたがないなあと、舌打ちして、もう一度、
湯を沸かしました。今度は失敗しないように台所仕事などをしながら
近くで待ってました。ほどなく、湯が沸いたので、ポットに移そうとすると
ポットは、沸かしたての湯で一杯でした。つまり、火を消し忘れたのでなく、
ちゃんと沸かして、ポットに入れたのに、その全体を忘れて、もう一度、
湯を沸かしたのです。しかも、二重にショックなのは、レンジが自動的に
火を消したのなら、警告ランプが点滅していたはずだし、やかんの湯が
すべて蒸発したのなら、台所は湯気でもうもうとしてたはずだし、これは、
火の消し忘れではないかも知れないと気づいてもおかしくないのに、
あっさりと、火の消し忘れと断定してしまったことのうかつさでした。
買い物に行けば、買い忘れが、たびたび発生するので、あらかじめ
メモを書くようにしているのですが、そのメモを書き起こす段階で、
すでに失念してるのだから、がっくり来ます。庭に下りて網戸のすきまを
直して、座敷に上がろうとすると壁の突起に引っかけてポケットを
破ってしまうし、日々、失敗の連続です。
怖いのは、このうかつさが運転中に発生すると事故が起きるし、
自動レンジじゃないもので火を扱ってるときなら、火事が起きます。
電動工具を使ってるときなら、指が、2、3本飛びますし、今後、
乳幼児を連れて娘が帰ってきたときなどにおいしそうなコレマナイト団子を
そこらじゅうに置いてたら、間違って食べて大変なことになります。
現代社会での生活は、ささいなミスが大事に直結するだけに、うかつさを
笑い飛ばしてばかりもいられません。
どんどん、考えてもいなかったヤリ方で、うかつさを発揮するので、
対策をとろうにも、追いつきません。認知症予備軍としての、さまざまな
出来事に出くわすたびに、まさに今そこにある危機としてアルツハイマーは
取り組まねばならない課題だとういうことは、じゅうぶんに認識しては
いるのですが。。。
怖いよ〜。
突っ込む余地のない怖さですよう。
でも、「うかつ」に浸っている時って案外
安全な選択をしているものと思いたい〜。
アルツハイマーの方々が火事を起こしたり
指を飛ばす話って、あまり無いのでは?(恐る恐る)
無意識に、ムチャクチャするのが老人性うかつです。
1~2年前から、探し物が増えました。どこに置いたか思い出せないから
というのが、直接的理由ですが、それなら、もっと若い時から、
そうでした。以前は、ひょいって置いても、無意識に、それなりの
場所に置いてましたが、今は、ひょいっと置く場所が、ムチャクチャなので、
探すのに時間がかかるのです。探し物をするときに、自分が動いた
経路を思い浮かべて、その経路上の置きそうなところを探します。
以前なら、低い棚の上とか、机の上とか経路上の置きそうな
場所って知れてますから、たいていはすぐに見つかります。
今は、階段、床、畳の上、TVの裏、わざわざ洗面台…経路上と
その周辺すべてが、ひょいっと置く場所候補なので、探すのに
大変なんです。つまり、以前なら、見つけたとき、「やっぱりここだったか」
今は、「なぜ、こんな場所に(絶句)」という調子です。
でも、これは、アルツハイマーではなく、脳の経年劣化によるもので、
アルツハイマーの場合、もはや、うかつの範疇外です。
うちの父は、寒い夜、自室で焚火をやりましたし(さいわい、途中で
気づいて自分で消してました)隣の隣の、おばあさんは、火の不始末で
自分の家と他に2軒の全部で三棟全焼させました。
怖いですよー。