飛び入り妄想計画

By | 2014年8月31日

先日のNHKニュースで、幕張メッセのDIY見本市が取り上げられ、

出品作品の例ということで、ムースタイプの壁塗り塗料が紹介されました。

私は、壁塗りが不得手であることをポリテクの実習で知ったので、居間の

壁の補修をどういう方法で行うか、考えあぐねておりました。

しかし、この「壁フレッシュ」という商品名の塗料なら、上から塗るだけで、

居間の土壁をリフレッシュできる!と、ピーンときたのです。しかも、施工が

簡単というのが売りの、この商品。壁塗りが苦手な私でも、OKっぽい。

さっそく、行きつけのホームセンターや、建デポに出かけましたが、扱って

いないとのこと。いったん、帰宅して製造元に電話問い合わせをしてみると、

販売元は九州の興信株式会社なんだそうで、そちらから電話させるという

答え。ほどなくかかってきた電話で、「だいたい、ホームセンターさんとかで

扱っていただいてるのですが…」「ところが、ホームセンターになかったので

おたずねしたのですけど…どういう名前のホームセンターですか?」

「そうですか。こちらでは、ナフコとか…」

ナフコなら、岡山にもありますから、次の日に行って見ました。でも、岡山の

店頭には並んでませんでした。ナフコの駐車場から、もうひとつ、大手の

ホームセンターの塗料担当者に電話で聞いても、塗料会社との

取引自体がないとの返答。しかたないので、またまた、むなしく帰宅して、

なんとか、検索で岡山で一軒だけ扱ってそうな店を見つけました。

もちろん、通信販売を使えば入手できるのですが、実際に使ってみないと、

一本で、どのくらいの面積に塗布できるかとか、下処理(シミ部分の下塗り

など)が必要かどうかとか、どのくらいの本数を購入すればいいかが、

わかりません。カタログ上の塗布可能面積で計算しても、12~13本は

必要なので、3万円を超える買い物になります。

買ったはいいけど、目的外の使用方法(本来はビニールクロスの上から

塗るためののもの)なので、使い物にならない可能性もあります。

ニュースで知ってから、やっと、三日目。ついに、壁フレッシュの現物に

会うことが出来ました。実は、店頭にはなくて取り寄せだけだったら、

どうしようかとか、好みの色の在庫がなかったらどうしようかと思って

ましたが、ちゃんと、ありました。商品を手にとって、レジに行こうと

したら、呼びもしないのに店員さんが、この商品は…と、説明を始めて

しまいました。あいまいに返事しながら先を急ごうとしたら、「こちらで

体験できます」などと誘うので、ついていって、やり方を見て(実は、

NHKのニュースでも、youtube でも、すでに見てる)さあ、どうぞと

言うので、壁にムースを吹きかけたら、かたまりがポトリと下に落ちて

パネルにひっかかったりしました。でも、想像通りの塗りができることが

確認できました。しかし、価格が通販の送料込み値段よりも高いので、

そのことを伝えて安くならないの?と聞くと、あいまいな笑顔のまま、

できないんですと、その店員さんは、スーッと私のそばから離れました。

とにかく、壁フレッシュを一本持ってレジに並んで、消費税込み 2,700 円で

買いました。この店は、建デポのすぐ近くで、帰りに塗装ローラーなど、

他に必要なものを買って帰り、まずは、下地パテで、居間の壁の

穴埋めをしました。

↑↑↑ビフォー ↓↓↓アフター

この穴は、座椅子の背もたれ部分を当てたりしてこさえた穴です。穴埋めを

済ませたところで、ホルモン焼きソバうどん(ウマー)を作って食べ、午睡を

したので、上の写真のように、半乾き状態になってました。そのときです。

ひらめきが降りてきました。

この下地パテを壁全体に塗れば、いいんじゃね?

このアイデアを実行するために、再び、ホームセンターに走って養生テープを

買ってきました。この養生テープ、バカみたいに消費するので、一巻きかな?

と思ったら、二巻き、二巻きかと思ったら三巻きと、多めに買うことをオススメ

します。一巻きかなと思ったので、二巻き買ってきました。

TVの横と裏の壁から着手です。

この画像でも、壁にシミや穴、黒い汚れがあるのがわかると思います。

養生をして、

塗装開始。

ローラーで大きい面積を塗り、ローラーで塗ることが出来ない周辺部分は

刷毛で塗っていきます。もんじゃ焼きの生地よりも水を多めにしたので、

たっぷりとローラーにつけて塗るとボタボタ下に落ちると予測して、壁際には、

何重かに折った新聞を置いといたのが正解。べちょべちょになっております。

だんだんと、一度につける適正な量というものが、わかってきて、垂れる量は

減ってはいきますけど。

上の画像は、現時点での塗った面の状況です。ローラーで塗った部分と

刷毛で塗った部分との色ムラが、ハッキリとしています。もう少し濃度を

上げて(せめて、胃のレントゲンのときのバリウム以上)二度塗りしてみて、

どのくらい色ムラが改善するか見てみようと思います。

下地パテを塗料代わりに使うという思いつきは、壁フレッシュに出会わなければ

ありえませんでした。それよりも、土壁のリフレッシュを塗装で行うという

発想そのものがありませんでした。でも、もし、下地パテ塗装法が、

ウマクいくなら、たとえ家中の壁を塗り直しても、材料費は、数百円という

レベルです。これは、スゴイ。壁フレッシュに比べると、養生の手間が、

ちょっとだけ増えますが、ベニア+新聞紙+養生テープで、そんなに

大変ではありません。仮に、木部や畳に付いても、湿らせた雑巾などで

簡単に取れます。壁フレッシュは、やはり塗料なので、わりと早く乾くので

もし、余分なところに付いたら、すぐに取る必要がありそうです。お店の

練習で指についた壁フレッシュを落とすのに、けっこう骨が折れました。

それに、将来的に、家具などの移動で壁を傷つけても、補修するだけで、

乾けば周囲との違和感は、ほとんどないという期待ができます。

万一、どうしても、色ムラ問題が解決しなくても、その時こそ、

壁フレッシュを使えばいいわけで、しかも、丁寧な下処理ができている

状態で施工するのですから、良い仕上がりになること間違いなし、

二度塗りの必要もないので、少ない本数で施工できる…と、これまた

良いことずくめのようです。

 

2 thoughts on “飛び入り妄想計画

  1. thom

    三年前に六畳二間の聚楽壁がボロボロだったのでペンキを塗りました。

    その時の反省は「マスキングテープを貼る前に、木部の徹底清掃と乾燥にもっと
    手間をかけておけばよかった。」でありました。結果、マスキングが甘くなって
    塗料の切れが悪くて仕上がり満足度が三割がた減ってしましました。

    いずれにしても前処理が9割の鉄則を甘く考えると結果に出て自己嫌悪。

    楽しんでください。

    Reply
  2. 何処吹く風 Post author

    ペイントとは、大胆でしたね。私は、上に薄いベニアを貼って壁紙で

    修復を考えてはいたのですが、エアコンの脱着が必要かなあと、

    二の足を踏んでました。

    さきほど、3インチ幅の刷毛を買ってきました。もちろん、養生テープも

    追加で5本。ローラーが色ムラの原因というよりも、ローラーのときと

    刷毛塗りの時の濃度差が問題だったと思うのですが、ローラーだと、

    柄付きボールに下地パテを溶いて片手に持ちながら…の作業ができない

    という難点もありました。二度塗りの手間を考えるとタテタテ、ヨコヨコと、

    刷毛だけで塗るほうが、かえってラクかもと思いついたのでした。

    確かに段取り八分どころか、九分ってところありますね。それと、作業途中の

    清掃、片付け。余分な手間や哀しい思いの発生を防いでくれます。

    聚楽壁は、ゴージャスですが、傷つきやすく、砂がボロボロと落ちるのが

    難点ですね。下地パテの硬化性能で、この砂ボロボロを抑制できるかと

    期待したのですが、今のところ、その効果は出ていません。

    さあ、二日目。がんばるゾと。

    Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語で書いてね。外国語わかんない。