雨のせいにしてますが、映画漬け生活続けてます。ほどほどにしないと
廃人化突入しかねません。気をつけねば。
クリストフ・ガンズ監督に圧倒されたので、まずは、サイレントヒル(2006) を
観ました。面白いですよ。画面もさすがです。でも、つまんない。
これじゃあ、単なるハリウッド映画じゃないですか。制作に日本が
関わったから?続編のサイレントヒル: リベレーション3D では、
日本が制作から外されたのは、そのせい?いえいえ、何の
根拠もなく憶測でさえありません。一種のジョークです。
制作総指揮じゃないけど、リベレーション3D でも、山岡晃は
共同で音楽制作に携わってるし、あの世界観を創り上げたのが
日本人だというのは、小気味良いところがあります。
でも、日本、カナダ、フランスも加わっていても、結局、
ハリウッド映画味しか残りません。
では、美女と野獣(2014) は、どうだ?と観てみると、あいかわらず、
映像は、すばらしいのひと言に尽きます。でも、これだけCGが
発達してしまうと、どれほどスゴイ映像を見せられても、所詮
CGじゃんって思ってしまうのは、悲劇ですね。といって、
ウルトラQの特撮の世界には戻れぬ我々は、道の果てまで
来てしまったのか、あるいは、単に道に迷っただけなのか。
プロメテウス(2012) も、CG多用の作品だし、ハリウッド映画伝統の
突っ込みどころ満載ながら、最初のエイリアンを観たときと
ニアイコールのワクワク感を提供してはくれたんですが、結局、
超えてはいません。
ノオミ・ラパスでは、シガニー・ウィーバーを超えられないとか
そういうのじゃないですよ。アンドロイドが首だけになって
しゃべるシーンってパロディ?って思いました。
中身的には「エイリアンも、プレデターも実はね」というネタばらし
でしかないので、CGとデザインを楽しむしかないか…
そういう鬱々とした気分を抱えているときに観たのが
トリコロールに燃えて(2004) でした。思わず、のめり込みました。
フランス組曲(2014) と完全に時代が重なっているからでしょうか?
やはり、映画は、なんと言っても脚本が一番だ!と叫びたくなって
しまいました。でも、考えて見れば、1940年前後のケンブリッジや
パリを描いて何の違和感も感じさせなかったのは、巧みにCGが
使われているからだろうなとも考えました。ところで、これだけの
脚本には、さぞや、スゴイ原作者がいるんだろうなと調べてみると
監督も兼ねてるジョン・ダイガンのオリジナルのようなのです。
それじゃあってんで、さっそく、
監禁 (2000)監督/脚本
キャメロット・ガーデンの少女 (1997)監督のみ
泉のセイレーン (1993)脚本/監督
あたりを拾い集めてきたものの、脚本に興味がある作品ですから
セリフがわからなければ、意味がありません。日本語字幕の
しかも、誤訳がない美しい日本語のものでないと味わえないと
思ってしまうのです。英語字幕や、まして、原語版では、あらすじさえ
読み間違えてしまいかねません。このあたりが、はがゆいところですね。
しかし、「トリコロールに燃えて」に、おおいに満足した私は、
ドラマ性のある作品をということで、容疑者(2002) を鑑賞しました。
題材は申し分ないし、なんってったって、ロバート・デ・ニーロなので
演技にも、何の不満もありません。しかし、しかし、これだけの
良い題材を、あやうく、B級作品スレスレの凡作にしてしまった犯人は
誰だ!で映画を撮ったほうが、よっぽどミステリーとしていいかも。
いやいや、脚本をジョン・ダイガン、監督をクリストフ・ガンズで
リメイクして欲しい…
かな?