DIY・ハード 1

話は、5月のゴールデンウィーク明けにまで遡ります。

ご近所の方々と大塚美術館に向かう途中、なにやら、hana ちゃんの

天井付近で異音がしました。瀬戸中央自動車道のもよりのパーキングに

立ち寄って屋根の上を見てみると、ものすごいことになっていました。

hana ちゃんの屋根の上には、BSアンテナを搭載してます。(上の写真の

 の中です)アンテナ部分を拡大すると ↓↓↓ のような姿をしています。

アンテナ本体をドームで覆っているわけですが、このドームが、ぶっ飛んで、

中の本体部分が丸見え状態になっていました。おまけに、上の写真を

一部拡大すると

ドームだけの損傷ではなく、一部部品が脱落してました。原因は、

おそらく、木の枝にぶつかったことによるのでしょうが、それ以前に、

このドーム自体が風雨、とりわけ、日光にさらされて劣化し、衝撃に

弱くなっていたのではないかと考えられます。最初、部品が脱落

していたことに気づかず、ドームだけを注文して交換しようとしたのです。

しかも、定価?の 7,000円でしか売ってくれないバンテック

パーツセンターに注文してしまいました(その後、調べたら、

6,000円で売ってるところが、すぐ見つかった。もっと、安いところも

あるかも)

しかし、部品が脱落し、しかも、その部品はバリオームのようですから、

調整が必要で、たとえ、同じ部品が入手できても、検査機器が

なければ、調整すること自体ができません。

泣く泣く、修理に出そうとしたら、岡山にあるメーカーの代理店では、

「当店では、電子パーツ部門だけの取り扱いで、BSアンテナの

部門への修理依頼はできないんですよ」と断られ、

メーカーに直接依頼しても、バンテックさんで購入したなら

バンテックパーツセンターさんを通じて修理依頼して下さいの一点張り。

ああ、また、バンテックパーツセンターに抜かれる。バンテックって、

本体自体も、たとえば、ニューヨットジャパンなんかに比べると、

12,000円も高かったんだよねー。それに、最初、ドームだけを

注文したとき、大きな段ボール箱に、ビニール袋に入れただけの

ドームをポンと放り込んだだけで送ってきやがった…(ほんとに、

なんの緩衝材もなく、そのまんま、放り込んであったのです)

でも選択肢もないので、やむをえず、

「修理可能かどうかの診断をして欲しい
修理見積もりの概算を出して欲しい
修理見積金額が2万円を超えるようなら必ず連絡して欲しい
・その見積金額によって修理を依頼するかどうかを判断する
・2万円以内の見積もりなら、ただちに修理にとりかかって欲しい
修理に取りかかったあとに修理見積金額が2万円を超えると
判明した場合も同様に連絡して判断させて欲しい
ドームは購入済みなので、修理完了後、当方で取り付ける」

という手紙をつけて、バンッテックパーツセンター宛に修理を

依頼しました。

十日程経った5月27日に修理が完了してアンテナが帰ってきました。

修理代は、18,000円!消費税や送料、代引き手数料などが

かかりますから、結局、20,844円。

さて、これを元のまま取り付けたのでは、面白くありません。

転んだのですから、タダで起きてはならないのです。

鏡 (1974)

わけがわからん映画です。惑星ソラリスも、難解そうだなあと、

観ることなく放置しているのですが、アンドレイ・タルコフスキー監督の

作品っていいかも。とススメられて、まずは、「鏡」を観てみました。

現代と過去(といっても、どこが現代かがわからない)が断片化し、

パッチワークのように繋ぎ合わされる作品は、他の監督の作品にも

よくあるけれど、ロシアだけではなく、スペインや中国や日本の歴史的な

フィルムまでもちりばめられるものだから、さらに混沌としていくのです。

上映時間の108分のほとんどを、「早く終わらないかなあ」と

ひたすら待ち続けました。救いは、日本語字幕も入手してたのと、

入手した avi には、英語の字幕がついていたので、両方を

見ることによって、「ああ、これは、わけがわからん映画だ」と、

確信できたことがひとつ。字幕なしでこれを見てたら、きっと、

ナレーションやセリフがわかれば、もう少し理解できたかもと

勘違いしたかもしれません。

もうひとつの救いは、冒頭に2回、終盤に3回(終盤の3回のうち

1回は同じ映像をモノクロにして繰り返したもの)の風のシーンが

あって、どれも見事だったことでした。

縞模様のパジャマの少年 (2008)

サウルの息子を観よう観ようと思いながら、一日延ばしにして

いたのですが、「縞模様のパジャマの少年 」を先に観てしまいました。

なぜか、ポルトガル語吹き替え版だったので、英語の字幕を

つけて鑑賞しました。ストーリーには、さほど込み入った部分はなく

少年の心理を追う作品ですから、多少、大人たちが何を

言ってるのかわからないくらいが、心情的には入り込みやすかった

部分があるかも知れません。

目を背けてしまう凄惨なシーンは、ありませんが、ホロコースト

自体が凄惨なものなので、わざわざ描かなくても十分すぎる

ほどです。むしろ、直接描かないぶん、腹にズシンと応える

ものがありました。

 

A Concepcao (2005)

ドラッグ、ロック、ダンス、SEX…それらが強烈に交差する映画といえば、

はは~ん、ソレ系の映画だねと、早合点されそうですが、昼間はちゃんと

有能なビジネスマンだったり、キャリアウーマンだったりします。しかし、

集団になると、乱痴気パーティを繰り返す。

そうした様子が、ときには、ドキュメンタリーのように突き放した映像で、

時には心理ドラマのように登場人物に寄り添う緻密な映像で描かれて

いきます。いくつかの同じシーンが繰り返し使われるのですが、

よく観ると微妙に早く始まってたり、少し終わりが遅かったりするため、

断片的な時間の流れが、思いがけないカタチでつなぎ合わされて、

通常なら、だんだんと時間軸が明確になって、ああそういうことだったのかと

合点がいくところを、この映画の場合、むしろ、混乱させられて、まるで、

登場人物とともに記憶が混濁していくような錯覚に陥ります。

同時に、単に薬物乱用者の無軌道でモラルも法律も、ないがしろにした

行動と見えて、見知らぬ宗教の儀式とか祈りや、世界のどこかの違う文化を

持った人々の生活様式と同じように、これはこれで、こういう社会なのだ

というふうに、危うく説得されかけたりするのです。

去年の東京国際映画祭においても、グランプリは、ブラジル映画だったし、

畏るべしブラジル映画です。

Brilliantlove (2010)

つい、うっかり、ブラジル映画と勘違いして観てしまって、終わってから

イギリス映画と知ったのでした。タイトルを Brazilianlove と

読み間違えたからですが、英語字幕をつけて観ました。

でも、ほとんど、字幕の必要がないんですよ。またしても、

いつもの持論を繰り返して申し訳ないのですが、字幕が

必要ない映画には、秀作が多いのです。この映画も

例外ではありません。字幕を必要としない映画が、すべて秀作

なんてことは絶対にありません。もし、そうなら、AVのほとんどは、

秀作ってことになりますもんね。

ガレージハウスに住む若者が、ガールフレンドの裸体を大量に

撮った写真を友人に現像してもらったが、バーに置き忘れてしまう。

それを拾ったポルノ業者が、その若者を探し出し、困ったときには

訪ねて来いと告げる。職もなく、盗んだ食料で腹を満たすような

生活をしていた若者は、後日、ポルノ業者の家に行き、

ガールフレンドとともに、客として迎えられる。

その業者は自らの人脈を使い、若者の撮った写真を芸術写真として

発表し、個展は大成功を収める。若者は一躍寵児として、

もてはやされるが、実は、ガールフレンドの了解を得ずに写真を

発表してしまっている。若者の帰りが遅いので(このあたりは、

字幕を読めてないので、多少、見間違えているかも)街に

探しに出て、個展会場に若者の姿を見いだす。展示されている

作品が、自分のあられもない写真と知ったガールフレンドは…

といった内容の映画なんですが、sex や裸体の描写は容赦ないし、

一歩間違えれば、ただソレだけの映画になりかねないのに、

随所に、きちんと一流の映画が持つ香りがあって、終わってみれば

さわやかな青春映画を観たあとのようなスッキリ感に包まれるのです。

落日の大英帝国だとか、EU離脱後何も決められないイギリスだとか、

いろいろ言われながらも、リオでは、金銀メダルの獲得において、

中国を抜いて世界第二位。EU離脱だって、砂糖に群がる蟻のような

移民の数が、すでにキャパを超えていて、今後、さらに増える可能性、

場合によっては爆発的に増加する可能性に抗しきれなかった

からだとも言われています。つまり、今もイギリスは砂糖なのです。

一方、邦題が「異常性欲アニタ」というスゴイ題名の映画は、

「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」など日本映画にも出演した

クリスチーナ・リンドバーグの主演映画です。家庭環境その他の

理由で色情狂になってしまった娘を治そうとするというストーリー立て

なのに、だんだんとズレてきて、ポルノとしては完全に中途半端、

といって、とてもじゃないけどちゃんとした映画には到底及ばなくて、

唯一の見どころが、

↑↑↑ のシーンの直後、そのまま上にパンティを引っ張り上げ、

一瞬で脱いでしまうという妙技を見せてくれるところ?

「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」の相手役は荒木一郎で、

荒木一郎と言えば、シンガーソングライターとしてというよりも

女優荒木道子の息子として有名でした。しかし、その後、

彼自身の行動によって有名になるのですが、それが女子高生に

対する強制わいせつ致傷事件だったので、なんだか、元祖

高畑裕太みたいですね。ただし、荒木一郎は事件後3年で

完全復活しましたが、高畑裕太には、16歳のとき、すでに

余罪があったという話もあり、決して復活なんぞ、して欲しくないと

思いますが、話が何でこうも横道にそれてしまったの?

Chekist(1992)

Chekist というのは、チェーカー勤務者や一般に国家保安機関に

勤務する者のことなんだそうです。1917年のロシア十月革命後、

官僚によるゼネラルストライキが拡大し、これを阻止するための

組織として作られたのがヴェーチェーカー(反革命・サボタージュ取締

全ロシア非常委員会)です。「ヴェー」は、「全ロシア」を意味する

らしく、ヴェーチェーカーからヴェーを取ったチェーカーは、

ヴェーチェーカーの地方支部というような意味合いになるようです。

ヴェーチェーカーは、その後、GPUやKGBに引き継がれていく

ことになる秘密警察組織で、党の監督下にあると言いながら、

実質的には、レーニン直属の組織であったと言われています。

ヴェーチェーカーは、1918年4月のモスクワのアナーキスト襲撃を

皮切りに、ニコライ皇帝一家惨殺、亡命できた者を除く皇帝の

親族や従者の全員を殺害し、帝政時代の富裕層、貴族・地主・

聖職者・軍人・コサック兵、さらに民間人も証拠も無く無制限に

逮捕し処刑していきました。

この映画の大半は、機械的に執り行われる処刑の描写です。

5人一組ずつ、収容室から呼び出され、全裸にされて銃殺され、

流れ作業で死体はトラックに積み込まれ運び出されていきます。

そうした一連の処刑→死体搬出のシーンは何度も繰り返され、特に銃殺の

シーンは、これでもかというくらい繰り返されます。観客の立場でいると、

全裸になるように命令され、壁に向かって横一列に並ばされて、銃殺される

というシーンに、徐々に慣れていくのですが、主人公のチェーカーのトップ

(机上の砂時計が落ちるほどの短時間で人々に死刑判決を下す立場でも

あり、すべての処刑に立ち会う)が無表情のまま、実は、精神的に

追い詰められていきます。

それにしても、ソ連の暗部を描く、このような映画がよくも作られたものだと

思ったのです。だって、サウルの息子を西ドイツで製作するような

ものですから。製作時期が、ペレストロイカからソ連崩壊に至った、

まさにその時期であったと知って、少しは納得したのでした。

ジェヴォーダンの獣(2001)

圧倒的な迫力。完璧な映像力。緻密なストーリー。謎の深淵と

あざやかな解明。ジェヴォーダンの獣そのものは史実にあり、

あまりに多くの人が犠牲になり、死者は、88人だったとも、

123人だったとも伝えられ、正確な数がわからないといいます。

結局、この野獣の正体は、はっきりせず、後に巨大な灰色

オオカミだったとも、ハイエナだったとも、ハイブリッドウルフ

だったとも、さまざまな解釈が生まれることになります。

この映画でも、ある解釈が暗示されます。

マニという名のインディアンが、むちゃくちゃカッコ良くて、

この登場人物のおかげで、アクション映画の要素もあり、

(この作品がアメリカ映画になってたら、単にそれだけに

なっていた可能性あり?)史実に基づくということから

歴史映画としても見応えがあり、主人公と伯爵令嬢の

恋愛映画、ストーリーの展開に重要な役割を担う娼館の

シーンでエロティックな描写もあって、よくもまあ、これだけ

詰め放題に詰め込んで、わずか2時間18分の上映時間に

まとめあげる力量とか、いやあ、もう、ただただ脱帽でした。

Alice or the Last Escapade (1977)

あのシルビア・クリステル主演の映画です。通常なら、衝撃の?

ラストを語ればネタバレなんでしょけど、この映画は、

↑↑↑ のフルヌードシーンを引用するだけでネタバレということに

なります。だって、それだけの映画ですもん。

あこがれ美しく燃え(1995)

よくもまあ、恥ずかしげもなく、こんな邦題をつけたもんだ…と

あきれます。原題は、Lust och fägring stor インターネット翻訳の

力を借りれば「欲望と大いなる美」ってところでしょうか。英題の

ALL THINGS FAIR や、LOVE LESSONS よりはマシですが、

やはり、ピンときません。じゃあ、お前が題を決めろと言われても、

才覚がないので無理です。

事前に何の知識もなく、いつもの青い体験モノと思って、漫然と

観ていました。半分近く進行したあたりで、女教師の旦那と少年が

鉢合わせします。言語もスウェーデン語のままで観ていますから、

細かい部分はわからないのですが、登場人物の相関図みたいな

ものがなくても、少年の家族、特に兄の存在や、少年にあこがれる

少女なども自然とわかります。描写力があるんでしょうね。

少年は、

女教師は、

どちらも、魅力的でしょ?

女生徒は

ちなみに、先生のサービスショットは

↑↑↑ あたりかな?スウェーデン映画としては、エロシーンは

びっくりするくらいソフトです。日本映画と違って、男性器が

二度くらいチラッと見えますが、一度はパンツを脱ぐシーンなので

映らなきゃ不自然。二度目は、それが映ってないと意味が

わかりにくいだろうと思えるのですが、ボカシが入っていたら、

そこに映ってはならないモノがあるということで意味が通じるのかな?

まあ、そういったエロティックな話よりも、言語がわからなくても

登場人物の感情の動きがよくわかり、兄と家族との関わりとか、

中立国ではあっても、当時のスウェーデンに落ちる戦争の影とか

情けなさ過ぎる大人たちとか、そういう周囲の大人たちと関わる

少年の心の襞とかが丁寧に映像の力で描かれていて、最初、

たかをくくっていた私は、その深さに感動するというよりも

あっけにとられてしまったのでした。

少年と女教師のエピソードをすっぽりと外すか、せいぜい、女教師の

性を盗み見るくらいにとどめて、後半部分に描いた部分を

もっと、きちんと描いたら、The Virgin Spring なんか軽く抜いて

スウェーデンの代表的な映画になったかも知れないのにと、

その点だけは残念です。でも、エロい部分がなかったら、

そもそも、私が観ただろうかという疑問もあって、エロいゆえに

評価を下げてしまう部分を惜しむか、エロいから、この作品に

巡り会えた幸運を喜んだものか、けっこう悩ましいのです。

まさかの完全なるイノシシ対策

里山には、果樹以外の作物がほとんどないので、今の時期、

イノシシ君が出没しても、さほど、被害はないのですが、女房は

「もぉおおぉ~」と、イノシシ君の来訪が心から気に入らない様子です。

そこで、イノシシ対策をしました。

ワイヤメッシュを3枚ブロックの上に敷いて、電柵用の電流を流して

おいたのです。これを設置したのが昨日。今日、様子を見に行ってみると、

イノシシがぶつかったりした痕跡もなく、周囲にも出没した様子がないので

空振りだったかなと思ったのです。

ところが、このワイヤメッシュから最短でも20mは離れた所に

ウリ坊の死骸が…

確かに電撃を受けたら死ぬほど驚くとは思いますが、電圧は高くても

電流が小さいので、触れただけでは感電死することはないはずです。

それに、もしも感電死なら、ワイヤメッシュから離れた場所で死んで

いるのは不自然です。といって、昨日仕掛けて、今日死骸があるの

ですから、偶然行き倒れのイノシシの死骸があった…というのも

確率的に非常に小さい。ですから、電撃に遭って死ぬほど驚いた

イノシシ君は、最高速度で逃げ出し、石垣に(文字通り)死ぬほど強く

頭を打って、脳挫傷を起こして死んだ…というのが、確率的には

もっともありそうな出来事だったと思えるのです。

私が、「死ぬほど驚かす」と言ったら女房は「死んでしまえばいい」と

答えたのですが、まさか、死んでしまうとは思ってもいなかったでしょう。

ともかく、このイノシシ君は里山に出現することはなくなったわけで、

そういう意味では完全なるイノシシ対策になったのですが、やはり、

少しばかり後味が悪いですね。

穴を掘って、きちんと埋葬しました。安らかに眠ってね。