よくもまあ、恥ずかしげもなく、こんな邦題をつけたもんだ…と
あきれます。原題は、Lust och fägring stor インターネット翻訳の
力を借りれば「欲望と大いなる美」ってところでしょうか。英題の
ALL THINGS FAIR や、LOVE LESSONS よりはマシですが、
やはり、ピンときません。じゃあ、お前が題を決めろと言われても、
才覚がないので無理です。
事前に何の知識もなく、いつもの青い体験モノと思って、漫然と
観ていました。半分近く進行したあたりで、女教師の旦那と少年が
鉢合わせします。言語もスウェーデン語のままで観ていますから、
細かい部分はわからないのですが、登場人物の相関図みたいな
ものがなくても、少年の家族、特に兄の存在や、少年にあこがれる
少女なども自然とわかります。描写力があるんでしょうね。
少年は、
女教師は、
どちらも、魅力的でしょ?
女生徒は
ちなみに、先生のサービスショットは
↑↑↑ あたりかな?スウェーデン映画としては、エロシーンは
びっくりするくらいソフトです。日本映画と違って、男性器が
二度くらいチラッと見えますが、一度はパンツを脱ぐシーンなので
映らなきゃ不自然。二度目は、それが映ってないと意味が
わかりにくいだろうと思えるのですが、ボカシが入っていたら、
そこに映ってはならないモノがあるということで意味が通じるのかな?
まあ、そういったエロティックな話よりも、言語がわからなくても
登場人物の感情の動きがよくわかり、兄と家族との関わりとか、
中立国ではあっても、当時のスウェーデンに落ちる戦争の影とか
情けなさ過ぎる大人たちとか、そういう周囲の大人たちと関わる
少年の心の襞とかが丁寧に映像の力で描かれていて、最初、
たかをくくっていた私は、その深さに感動するというよりも
あっけにとられてしまったのでした。
少年と女教師のエピソードをすっぽりと外すか、せいぜい、女教師の
性を盗み見るくらいにとどめて、後半部分に描いた部分を
もっと、きちんと描いたら、The Virgin Spring なんか軽く抜いて
スウェーデンの代表的な映画になったかも知れないのにと、
その点だけは残念です。でも、エロい部分がなかったら、
そもそも、私が観ただろうかという疑問もあって、エロいゆえに
評価を下げてしまう部分を惜しむか、エロいから、この作品に
巡り会えた幸運を喜んだものか、けっこう悩ましいのです。