とうとう、我が家で稼働しているXPは、一台だけになりました。それも、
最後の最後で、かなり強烈なウィルスにやられて、除去後の再起動で
正常に立ち上がらず、セーフモードで動いているだけです。
「4月にXPのサポートが終了したら、どうなるの?」という問いを何人もの方から
受けて、そのつど、お答えはするのですが、答えてる途中で、質問者の方は
飽きてしまうようで、早く私に話が終わればいいのにという表情になります。
じゃあ、サポート終了後のXPを使い続けたとしたら、どんな不具合が
起きるの?という問いに、明快に答えることができないので、これこれ、
こーいうことが起きるかも知れないし、起きないかも知れない。危険で
あることは、間違いないけれど、具体的にどのような危険があって、
それが、あなたに起こる確率は、○○%です。なーんてことは言えずに、
あーかも知れないけど、そーでもないかも知れないなんてことを延々と
説明するハメになって、当方は伝えきれないもどかしさ、先方は早く
終わればいいのにといういらだちを抱えながら、その泥沼から這い出すことが
できません。
この感じ、むか~し、同じことがあったなと、思い出したのが、2000年問題。
2000年の正月に何が起きるの?どうすればいいの?という問いに、
やっぱり、あーでもないかも知れないけど、こーなるかも知れないなんて、
答えました。じゃあ、どうすればいいの?ってことになって、各所所属長に
深刻な影響が出たときの対策案を提出してもらって、有事の連絡網と
行動計画を策定しました。1999年の末には、そうたいしたことは起きない
だろうとの観測が優勢になっていたので、もし、万一何かが起きたら
という、いわば、あとから、何の準備もしなかったではないかと言われない
ための行動計画策定でした。成り行き上、私がまとめ役になってしまったので、
腹いせと言っては、なんですが、2000年問題の影響が起きたときの
深刻度をレベル0~4で区分けして、社会的インフラが停止状態になる
最高レベルの影響が出たときの対応には、「出社には及びません、
ご家族をお守りください」としました。社内の誰からも異論は出ませんでした。
ま、どのように異論反論すればいいかなんて、誰にもわからなかったと
思いますけど。
2000年問題は、それでも、少なくとも、2000年の1月4日にもなれば、
明快な結論が出ると予想されましたし、元旦の時点で、やっぱり、何も
起きなかったということが、はっきりしてましたから(レベル0)行動計画を
破棄すればいいだけでした。それでも、コンピューターの保安会社の社員は
交代で正月休みじゅう出社してましたかね。私のところで起きた2000年問題は
掲示板の日付が、2000年ではなく、100年と表示されたので、CGIを何文字か
修正しただけでした。
でも、今度のXP問題は、4月10日になれば答えが出るというものでもなく、
5年先でも、結局、何も起きなかったということもありえます。今後は、
どんどん、XP機は消滅していくでしょうから、XP問題も自然消滅という
道をたどるというのが、私の予想です。一見、楽観的なようですが、XP問題を
大部分の方は理解しようとしないだろうという意味で、十分に悲観的です。
最後に、XP問題を本当にわかっているのかと自問すれば、わっかりませ~ん
というのが、私の答えです。