スマホのUSBテザリングを複数台で共有する

By | 2014年6月13日

いよいよ、パソコン教室が迫ってきたので、一日延ばしにしてきた

Linux 機(ノートパソコン)のルーター化への挑戦にかかりっきりの三日間でした。

どのような作業して、どのように失敗したかという詳細な記録はあるのですが、

そんなもの誰も興味がないでしょうから、結論だけ言えば、昨日、ヤメた、ヤメた。と、

一旦は、投げ出したのでした。

…でも、そうも言ってられないので、前回、研究した「テザリング接続されたPCを

簡易ルーターとして使用し、複数のPCをインターネットに接続する方法」(註 1)

を少し進化させてみることにしました。この方法でインターネット共有をした場合の

最大の難点は、生徒さんのパソコンのアダプタのプロパティを一台ずつ

変更しなければならず、教室が終わったら、また、一台ずつ元に戻さねば

ならないことです。この手間を省くために、透過型プロキシだの、Linux ルーターの

構築だのに取り組んできたのですが、結局、爆死してしまいました。

でも、爆死しながらも、ネットワーク探索を有効にするボタンを見つけたり、

Centos をUSBテザリング可能にするには、Firefoxをインストールすればいいとか、

小さな一歩は進めたのですが、それ以上に打ちのめされるほどの謎を

抱えさせられてもしました。

いよいよ、投げ出しかけたときに、突然、思いついたのが、Windows機で

使えるDHCPサーバーさえあれば、解決するじゃんっていうアイデアで、さっそく、

検索してみると、なんと!ひっかかったのが、Black Jumbo Dog !!!

なぜ、ビックリマークが、三つもついちゃうかというと、その昔、このソフトが

WinProxy という名前で呼ばれていたころから、店員見習い1号が、会社で

インターネット接続を共有するために使っていたという歴史上の秘話と切っても

切れない関係があったからです。

まさか、十数年の月日を隔てて再会するとは…と、感慨に浸ってしまいました。

というわけで、Black Jumbo Dog なら、十数年の空白があっても古い友人なので、

それも、とびっきりの友人だったので、最新版をダウンロードした途端に、

旧知の仲ならではの使い心地を得ることができました。

それは、いいのですが、肝心のインターネットの共有が、どうも、思ったようには

いきません。そこで試しに、Windows 8.1 ではなく、Windows 7 を親機にしてみると、

何から何まで、想定したとおりに動いてくれるではありませんか。XP から

Windows 7 に代えたときにも感じましたが、OS が代わるたびに、Microsoft は、

いろいろと仕掛けてくるようです。

というワケで、スマホ -> USBテザリング -> 複数台のパソコンでインターネット共有の

目途が立ったので、パソコン教室で「インターネットについて」の授業ができそうです。

 

 

(註 1) 必要な方がいるかも知れないので、一応、手順を紹介。

1) インターネットができる状態にしておく (スマホのテザリングを有効にする)

2) コントロールパネルから「ネットワークとインターネット接続」を開く
→ 「ネットワーク接続」を開く

3) ローカルエリア接続を右クリックし、「プロパティ」を開く
* 元々のローカルエリア接続と間違えないように注意。Realtek PCIe GBE
Family Con… などと最下行に書いてあったら、元々の NIC 。

左が元々のローカルエリア接続で、右がスマホに繋がるローカルエリア接続

表記は、必ずしも、Remote NDIS…  とは限らない。GALAXY Note… と
機種名が反映される場合もある(メーカーのドライバーをインストールしたときなど)

4) 「共有」タブの「インターネット接続の共有」枠にある「ネットワークの
他のユーザーに、このコンピュータのインターネット接続を通しての
接続を許可する」にチェックを入れる

元々のNIC が強制的に 192.168.137.1 に上書きされるので、注意してね
みたいなことが書かれています。でも、この表記によると、わざわざ、
Black Jumbo Dog 使わなくても、ちゃんと、DHCPサーバーの役割を
果たしてくれそうな予感。みなさんは、まずは、Black Jumbo Dog などを
使わないで、他のPCに、192.168.137.* のアドレスが割り当てられることを
確認してみてください。

5)「OK」でプロパティウインドウを閉じる

 

※ その後、Firefox は、USBテザリングとは、無関係であることが判明。
やはり、X Window System 関連のどれかが、関与。

※ うまくいかない場合には、ネットワーク探索が有効になっているか
どうかを確認してみてください。場所は、OSにも寄りますが、Windows7 では
コントロール パネル -> ネットワークとインターネット -> ネットワークと共有センター
-> 共有の詳細設定 にあります。Vista の場合には、電源を切ると、
ネットワーク探索が無効になったので、電源を入れるたびに設定し直さないと
ダメでした。OSによって、ネットワークの範囲を聞かれるようでしたら、
プライベートネットワーク内だけでOKです。

※ いちいち、接続先のアドレスを192.168.137.* に設定するのはめんどくさいなー
って思っていたので、試しに手持ちのルーターを使ったら、うまくいきました。
ルーターのWAN側を192.168.137.2 に固定して、デフォルトゲートウェイと
DNSは、192.168.137.1 を指定。接続先の TCP/IPv4 のプロパティは、
IPアドレスもDNS サーバーのアドレスも、自動的に取得するになっていれば、
OKです。要は、ルーターの DHSP 機能を使うってことです。

※ やることは、簡単なんですが、以外と手こずることも多かったので、うまく
いかないようでしたら、コメント欄に質問してみてください。一緒に考えましょう。

※ 親機のLAN側アドレスに書き間違いがあるのを半年以上経って
気づいたので記事を訂正しました。2015/01/17

続編を書きました。2015/01/19

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