引きこもり碁のほうは、あいかわらず続いてまして
今日までの対戦成績は、145勝267敗で、累計勝率を
35.2% と 悩ましい…… より2ポイントだけ伸ばしてます。
成績を向上させた原動力は本を読んでの勉強です。
しかし、ヤフオクで買ったり、本屋さんに注文したりで
入手した4冊の本を走り読みしただけで強くなったという
単純なものでもありません。
やはり、相手はコンピューターなので、同じパターンになると
同じ手を打って来ます。それを利用して序盤で稼ぐパターンが
確立できれば、そうそう負けることはなくなってきます。
特に白番のときの勝ちパターンが、だいたいできあがってきて、
直近の20戦では、勝率が70%にまでなりました。
さて、読んだ4冊の本の中で、石田芳夫本因坊(当時5期連続で
防衛中。他にも名人位、王座位も獲得)が書いた
という本の中で、驚愕の見落としを見つけてしまったのです。
さっそく見ていきましょう。黒が初段、白が二段でコミなしの
対戦です。
この本の142ページと143ページを引用します。
最終の図、第18譜で黒は投了したのですが、石田本因坊は、2図が
一手負けなので投了やむなしと書いたわけです。
ところが、2図白16のあと、下の図のように黒17と打つと
白の7子を追い落としで取ることができます。すると、残りの
7子も逃げ場を失ってしまい、結局、これらの白は全滅して
しまいます。
こうなると白は差し引き40目以上失っちゃいますから、
ドボンです。いくらなんでもこれでは、白は悶えてしまうので
白2は、黒15のところに打ってポン抜きするしかありません。
黒2は白2のところに突っ込んで生還できるので、7目くらい
得しちゃいますね。
な~んて、まさか、石田本因坊の見落としを解説するなんてことが
あろうとは思いませんでした。