痔の手術(前編)

By | 2017年10月11日

ことの起こりは、今年の7月に高校時代からの友人たちと

飲んだときのこと。

「年に一回ぐらいのペースで便失禁に悩まされるんだ」

と私が言うと、友人A は、

「俺たちの年齢で、それはないぞ」

友人B は、

「たとえば、括約筋付近にガン細胞があると、ガン細胞は縮むことが

できないから、その結果、便失禁が起こることもあり得る」

などと言い、異常なことが3回あれば病院で診てもらうべきだという

結論になり、内科で腹部のCTスキャンやら血液検査、大腸スコープの

検査の結果、ガンは発見されず、小さなポリープを一個、ついでに

切除しただけでした。

診断を終えて内科医が言うには、「痔がありますね。こっから先は

肛門科を受診するかどうかですね」そういえば、10年以上前に

人間ドックで検便に潜血反応があり、最初の大腸スコープによる

検査を受けたとき「異常なし。潜血反応は痔によるもの」という

結果でした。

なーんだ、痔かぁ。と、そのときは放置し、今回もひょっとしてガン?

という受診だったので同じくスルーしかけたのです。

しかし、ひょっとして10年以上、ずっと抱えていた痔?という疑問から

痔って、どういう病気?とネットで検索してみたのです。

まったく自覚症状がないことから、どうやら内痔核のようです。

私の場合は、無い自覚。

いくつかの記事を読むうちに、最近、不愉快な残便感があるよなあと

思い返したり、案外、痔こそ、便失禁の真犯人かもしれないと考えて、

外出時の便失禁って、とても困りますからね。肛門科を受診してみようと

思ったわけです。

内科医に紹介状を書いてもらって肛門科を受診しました。

内痔核というのは、要するにイボですから自然治癒することはない

ということも、受診を決意した理由のひとつでした。

初診時に、これはもう、手術しましょうという話になり、括約筋の強度、

心電図、胸部X線検査も済ませて、手術予定日まで待つだけ

ということになりました。

10月3日、指示された下剤を前夜に飲んで、朝から何度も

トイレにこもり、それでも出し切れていない状態ながら指定された

10時半までには病院に到着し、入院のためのオリエンテーションを

受けて順番に病室に案内され、着替えると点滴が始まりました。

当日の順番の関係で、手術開始時刻は16:30を過ぎていました。

手術前の説明の中で、いちばんビビった脊髄くも膜下麻酔も

無事に済んだようで、手術は始まりました。下半身の麻酔の

せいで、お尻あたりを触られてる感触もなく当然痛みもないままに

切除手術自体は10分足らずで完了したようでした。あとで

受けた説明によると内痔核は、ふたつあったのでひとつは、

切除。もうひとつは根元をくくって壊死?させる方法をとった

そうです。

麻酔や後処置などを含めても全部で30分程度だったような気がします。

手術室に運ばれた時刻、病室に戻された時刻などは見て

いませんでしたが、終始意識はハッキリしてたので大きな間違いは

なかったハズです。絶飲食ですから、点滴を受けたとはいえ、

手術後はノドが非常に乾きました。これが、歩けるようになった

23時ごろまで続きました。

食事も手術日前夜の食事が最後でしたが、空腹感は、あまり

ありませんでした。歩けるようになって一番にしたことは

熱いお茶を飲むことでした。おいしかったぁ。麻酔が残って

いたせいか排尿がウマクいかなくて、手術当夜は、トイレの

横のラウンジで、1時頃まで過ごして夜更かししてしまいました。

そういえば、手術室から病室に戻されて麻酔が覚めるのを

待つために安静にしてるときに見た夢の話。。。は、続編に書くことに

しよう。書いてるとだんだん長くなってしまって。書き続けるのが

めんどくさくなってきました。

手術日を含めて、三泊四日の入院生活は、痛みもほとんどなく、

おおむね快適でした。出された食事はすべて完食。ただし、

下痢は退院する前日まで続きました。

退院日は、待ち構えていた女房に栗拾いに派遣されました。

雨が降っていたので、イガは、ひとかたまりにしておくだけにしました。

回収はしなくても、けっこう腰にくるんだよね。4日間放置したわりには

栗の収穫量は少なくて、ピークを越しちゃったようです。

この日は夕食もおいしくいただきました。大好きな栗おこわだったので

何杯もおかわりしました。

これが、完全に間違った痔後処理だったんですね。

翌朝、トイレに行くと、うまく排便できない。便意はあるんだけど

すんなり出てこない感じでした。キバるのは、お尻によくないので

出ないのなら無理せずに次の機会にと立ち上がると強い便意が

襲ってくる。座っても出ない。立つと便意が……これを繰り返してると

吐き気がしてきました。座る。出ない。立つ。便意。座る。出ない……

常に吐き気に襲われ、エライ目に遭い続けること、体感で30分?

実際には、もう少し短時間だったに違いないと思うのですが、

ハンパない苦しさでした。

でも、やっと出始めたと思ったら、これが、いつまでも出続けるんスよ。

しかも、一回では済まずに、断続三回、大量の便が出ました。

退院時の調子が良くて、調子にのりまくった事への最悪の結果でした。

さすがに、その後は食べ過ぎないように注意してますが、排便には

毎日苦労してます。薬による軟便コントロールはウマクいってますが、

とにかく、アサイチの排便時の痛さがたまりません。キバらないように

してるので、毎日、3~4回排便します。その間、アサイチの

排便時にできた痛さが続きます。排便時ではなくても立ってるだけで

痛みを感じます。さいわいなことにガマンできないほどの痛さでは

ないのですが、夜まで続いて、朝には消えてます。そして、次の日も

排便で痛い一日が始まります。むろん、座ったり横になってると

痛みはやわらぐので、退院後も一日のほとんどを横になるか座って

過ごしてます。で、ついつい、寝入ってしまうと起きたら排便タイムが

来ます。こうして、日に3~4回の排便は午前いっぱいかかります。

午前中に、横になってのうたた寝タイムがないと、午前中だけでは

済まずに、すべての排便が完了するのが夕方くらいになることも

あります。こうなると、一日の活動時間の計画が立たないんですね。

退院後、便失禁はありませんが、軟便なのと肛門付近の感覚がちゃんと

しないので、オナラと実の判別がしにくいのです。オナラかなと思っても

便座に座ってしないと危険なので、結局、トイレから10m以上

離れることができません。

ということで、前編はこのあたりでおしまい。生まれて初めての

ナプキン生活とかも続編で書くつもりです。

2 thoughts on “痔の手術(前編)

  1. 何処吹く風 Post author

    ま、これが上達したからって人生が豊かになるわけじゃ
    ないんだけど。

    Reply

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日本語で書いてね。外国語わかんない。