クラック!(1)

By | 2018年5月12日

↓↓↓ のドア。

長年の風雪にボロボロになってしまったドア。(「風雪」という表現には、ちょっと

誇張が含まれています。当地では、ほとんど雪は降りません。積雪なんて

10年に一度あるかどうかです)先月の10日の早朝に、ふと目が覚めて、

このドアの修理(もちろん自分でやるつもりでした)についてのアイデアが

思い浮かんだものですから、いつもより早起きしてドアを見に行きました。

そこで見つけてしまったのです。クラック!

んんん???

実は、この前日に島根県を震源とする地震がありました。岡山は震度3。

え?え?え?

まさか、震度3で、このクラック?

やがて原因が見えてきました。

この電線。上空から見ると

電柱から我が家まで、電線がピーンと張ってます。だから地震による揺れを

吸収できずにモルタルの壁が割れてしまったのでしょう。

建物が地震で右方向に揺れたとき、柱は電線に引っ張られているため

その場に残ってしまい、結果的に左に強く引っ張る状態になったのが

原因でクラックが走ったのでしょう。別の写真で見ると ↓↓↓ んな感じ。

というわけで、実行犯は確かに電線ですが、実は他にも犯人がいて、

こちらが主犯格でした。

この建物は、倉庫だったものを居住できるようにリフォームしたものです。

倉庫だったときには、↑↑↑ のように四隅すべてに筋交いが入っていた

はずです。ところが、リフォームしたときに窓を設けたため、筋交いや

間柱を取り払ってしまって、↓↓↓ のように脆弱な構造になってしまったと

考えられます。

↑↑↑ の図では、表現し切れていませんが、他にも窓を後付けして

筋交いが取り払われたと思われる箇所があります。築50年を超えた

老朽家屋である上に、このように構造的な脆弱性を持っているとなると

とても修理して使い続けようという気になれません。考えようによっては

南海トラフ地震が来る前に発覚して良かったと言えます。

私は解体を決意しました。しかし…… 果たして費用はどれほど

かかるのでしょう?

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