↓↓↓ のドア。
長年の風雪にボロボロになってしまったドア。(「風雪」という表現には、ちょっと
誇張が含まれています。当地では、ほとんど雪は降りません。積雪なんて
10年に一度あるかどうかです)先月の10日の早朝に、ふと目が覚めて、
このドアの修理(もちろん自分でやるつもりでした)についてのアイデアが
思い浮かんだものですから、いつもより早起きしてドアを見に行きました。
そこで見つけてしまったのです。クラック!
んんん???
実は、この前日に島根県を震源とする地震がありました。岡山は震度3。
え?え?え?
まさか、震度3で、このクラック?
やがて原因が見えてきました。
この電線。上空から見ると
電柱から我が家まで、電線がピーンと張ってます。だから地震による揺れを
吸収できずにモルタルの壁が割れてしまったのでしょう。
建物が地震で右方向に揺れたとき、柱は電線に引っ張られているため
その場に残ってしまい、結果的に左に強く引っ張る状態になったのが
原因でクラックが走ったのでしょう。別の写真で見ると ↓↓↓ んな感じ。
というわけで、実行犯は確かに電線ですが、実は他にも犯人がいて、
こちらが主犯格でした。
この建物は、倉庫だったものを居住できるようにリフォームしたものです。
倉庫だったときには、↑↑↑ のように四隅すべてに筋交いが入っていた
はずです。ところが、リフォームしたときに窓を設けたため、筋交いや
間柱を取り払ってしまって、↓↓↓ のように脆弱な構造になってしまったと
考えられます。
↑↑↑ の図では、表現し切れていませんが、他にも窓を後付けして
筋交いが取り払われたと思われる箇所があります。築50年を超えた
老朽家屋である上に、このように構造的な脆弱性を持っているとなると
とても修理して使い続けようという気になれません。考えようによっては
南海トラフ地震が来る前に発覚して良かったと言えます。
私は解体を決意しました。しかし…… 果たして費用はどれほど
かかるのでしょう?