仙仁温泉

By | 2017年11月15日

もう20年以上前の話ですけど、信州方面を放浪してるときに夕刻に仙仁温泉の前を

通りかかりました。当時は、道路添いの塀はなくて駐車場に直接乗り入れることが

できました。

すぐに宿のスタッフが門から迎えに出てきました。

「今夜、空きがあります?」

と、私が訊くとスタッフはフッっと笑って(そのように見えたか感じた!)

「いえ、あいにく満室でございます。」

と答えました。あとで調べてみると、当時は、二年先とか三年先でも予約がとれるか

どうかわからない宿だと知りました。そのとき、「いつかは、泊まってやる~っ!」と

決意したのですが、二年後だろうが三年後だろうが、空室があれば即予約するためには

私も女房も退職してないと無理だと思ったものですから女房が退職するまで待って、

さらに半年ほど退職後の生活パターンが安定するのを待ちました。昨年の11月に

仙仁温泉に電話して訊ねると、毎月1日から、11ヶ月後の予約を受け付けるシステムに

なっていると教えられました。つまり、翌年の11月の予約を12月1日から受け付けて

予約が埋まり次第終了。翌12月の予約受付は、1月になってからということに

なります。

昨年の12月1日に、私は予約開始の時刻(a.m. 8:00 からだったと思う)から、ずっと

10:00頃まで、話し中→再発信→話し中→再発信→話し中……を延々と続けて

やっと繋がった電話で予約をとりました。この方法以外で予約を取るには、

電話をかけたときに、たまたま、キャンセルが出てないと取れないということになります。

こうして予約が取れた11月7日を目指して、ジンちゃんの改造に取り組んだ様子は

J計画に書きましたが、11月5日 a.m. 2:30 頃、口を開けて寝ていても

通りがかりの人に見られずに済むカーテンと足が伸びてラクラク寝返りを

打つことができるベッドをなんとか用意できました。

11月5日 p.m. 0:30 頃、出発。買い物や給油を済ませて高速に乗り、三木小野SAを

p.m. 3:00 頃(意外とめんどくさいので以後24時間表記に変更)に通過。途中、

西宮名塩でトイレ休憩をして草津PA着が、17:30 給油所が混んでて、出発が

18:00 でした。三木小野SA-草津PA間は、100km ちょっとしかありませんから、

通常の2倍くらい時間がかかってます。これは、神戸JCTの渋滞で車線選択を

誤ったせいです。

新名神の亀山JCT前のトンネル内事故による渋滞のせいもあって、

東海環状道の鞍ヶ池ハイウェイオアシスに到着したのは、22:00 過ぎ。

ジンちゃん最初の車泊地は、ここに決定。初めての車泊仕様セッティングには、

30分以上かかったと思います。

翌日の宿泊地は、小布施ハイウェイオアシスでした。11月7日は別所温泉で

観光と十数年前に食べておいしくてもう一度食べたかった釜飯を食べて

仙仁温泉にチェックインしたのは、16:00頃でした。(草津PAから、ここまでの

説明が、省略が多いというか、おざなり?なのは、このままでは、タイトルの内容に

合った内容にたどりつくのがいつになるのかわからないので、思いっきり端折りました)

名物と言われている洞窟風呂に、ゆっくりと入るために夕食は 18:30 からと

お願いして、さっそく、浴場へ。洞窟風呂の湯温は、34℃くらいと聞いて、

内湯でたっぷりと暖まってから行くと女房が待ってました。

男女とも紙パンツのような使い捨ての下着と男は腰巻き女は胴巻きの

着用が義務づけられていて混浴でも問題なさそうです。でも到着した日と

翌日と2回洞窟風呂に入りましたけど、中で会ったのは、男性も含めて

女房だけでした。洞窟内は暗いし、湯浴み着をつけているので、

期待(何の期待?)するようなことは起きないのですけどね。

夕食は、18:30 に始まり、デザートと食後のコーヒーを飲み終えたのが、21:00 頃でした。

お客さんごとに割り当てられた個室での食事で、ゆったりと食べたのですが、

次の料理が出てくるタイミングがスゴくいいのです。早すぎもせず、待たせることもなく、

ちょうどいい頃合いに出してくれました。だから、2時間半、ずっと、飲み食いしてた

感じで、腹一杯になりました。それでも、とてもおいしい料理だったので余さず食べました。

料理の説明に「ウチの畑で採れた何々」が、何度も出てきたので翌朝の散歩の時に、

その畑を見に行きました。かなり広い畑(目測ではわかりませんが、ざっと、3反はあると

思いました)のぐるりをイノシシ除けの高圧線で囲ってありました。リンゴの木が10本くらい

かな?畑として利用できてるのは、敷地の十分の一もなかったようなのが、ちょっとだけ

残念な感じでした。でも、たとえば、近隣の農家の人に畑の管理を託しているのではなく、

宿のスタッフ(主として厨房スタッフと聞きました)が管理しているというので、

作付面積としては、限界かなあとも思えました。果樹を増やせば、さほどの手間を要さず、

せっかくの広い敷地を有効利用できるのかなあとも思いました。

大規模リニューアルは平成元年頃だと聞きましたが、建物は、スゴイの一言。

ぜいたく、豪華というのではなくて。センスがとてもいいのです。心地よさを建築で

表現したら、こんな感じかなあと思いました。以下、いくつか写真で紹介します。

↑↑↑ 駐車場と玄関の間にある待合。

駐車場と宿の建物の間には川が流れていて玄関には、↑↑↑ の橋を渡って行きます。

↑↑↑ 館内の廊下。

↑↑↑ 湯屋へのアプローチ_1

↑↑↑ 湯屋へのアプローチ_2

↑↑↑ 部屋への階段。

↑↑↑ 半屋外の渡り廊下。

↑↑↑ 朝食用の個室から見た中庭。

おそらく、使ってる素材やデザインに合わせた造りなどから、建設費は十億円を超えてるのでは

なかろうかと。貸し切り露天風呂も、いいですよ。でも、この宿の一番の売りは、ほぼ、

完璧な接客でしょう。そりゃ、個人差はありますよ。作り笑顔に見えちゃう人もいれば、

言葉づかいの一部にコンビニ言葉が入ったり。でも、なんとか、お客さんに喜んで

いただこう、快適に過ごしてもらおうという気持ちが伝わってくるんです。

決して安いとは言えない宿泊料金が、いや、この内容でこの値段なら、

むしろ、安すぎるのではと思わせてしまうところが、スゴイと思いました。

コストをかけるところと、さほどでもないところのバランスをよくして、よくこの値段で

ここまでのおもてなしができたなと感じさせてくれたのでしょう。

私たちと顔を合わさないスタッフ、たとえば、夜具を敷いてくれるスタッフが、

ちゃんと、トイレのチェックまでしていってくれてるところなど、隅々まで行き届いていて、

おそらく、そうした心遣いのうち、半分も私は気づかないままだったんでしょうけど、

これが、おもてなしを受けているということなんだと常に感じさせてもらいました。

スタッフは、総勢50名くらいとのことでしたが、お見かけしたのは、そのうちの

十数人だけです。時間帯で交代する要員もいれば、サニタリーの管理や厨房内で

働く方々など直接お見かけしなくても、きちんとした仕事をしていただいたことは

感じさせてもらいました。この宿なら、また、訪れたいし、今度は少なくとも

2泊や3泊は連泊したいものだと思いました。

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日本語で書いてね。外国語わかんない。