町内会の役員になって20年を超えてます。現在、役員は8人いますが
20年超えでも町内会役員歴は、二番目に短いのです。年齢は、三番目に若い。
そんな状況なので平均年齢はスゴイことになっています。
我が町内会の仕事は春と秋の二つのピークがあります。春は花見と総会。
各組の幹事さんが交代になるので新幹事さんにレクチャーしたり町外の方に
町内会費の請求書を送ったりと2月の終わり頃から5月初めまで雑用が
続きます。
秋は祭りなので、準備としてダンジリの用意をしたり子ども達に配るお菓子の
手配を依頼したりイベント保険に加入したりして二日間の祭りのダンジリ曳行中は
事故が起きないように行列の前から後ろまで走り回ることになります。
祭りのあとのハッピの片づけなどは婦人部がやってくれるので、おまかせです。
三年前のコロナ騒ぎの発生以来、ずっと祭りは中止しているので秋の陣も
三年間お休みです。
夏には地区の盆踊りの準備や精霊流し。年末には夜警などやったりしますが、
これらもコロナで中止。役員会や総会も書面で行い、唯一、敬老の日の
お菓子配りだけは例年通りやりましたかね。十年を超えて劣化してきた
LED 防犯灯の交換も年度ごとに3~4灯ずつ計画的に進めましたが、
とにかく、ラクをさせていただいた三年間でした。
さて、話は戻りますが、私でさえ 20年以上も町内会役員をやってるとなると
一度役員になってしまうと辞めることができないという実例を役員全員で
示しているようなものなので、いくらリクルートしても役員になってくれる人が
見つかりません。しかし、役員の平均年齢は70代後半になってしまって
待ったなしの状況になってます。
一昨年あたりから、町内会役員がやっている仕事の中で負担が大きめの
岡山市から届く市民の広場を始め配布物や回覧物を受け取って、各組の
幹事さんに届けるという役割を5人いる幹事さんのひとりに担ってもらうことを
始めました。役員の交代が叶わないのであれば、役員がやっている仕事を
譲って交代でやってもらえば、とにかく一年やってしまえば交代できるし
町内会の仕事を伝えていくことができるかなと思って始めたことでした。
しかし、いざ、他の仕事も担ってもらおうとすると意外とむつかしいのです。
ハッキリ言っていいかどうかわかりませんが、手間とすれば誰かにやって
もらうための人選やお膳立て具体的にやり方を伝えてフォローもするとなると
自分でやるほうがやってもらうより数倍ラクなんです。まあ、それはガマンしても
結局、それでは世代交代という目的を果たすことはできません。
ずっと、この問題を抱えたまま何かいい手はないかと、ずっと考えていましたが
現在の役員が残ったままでは何も変わらない。いっそ総入れ替えするしか
ないのかなと思い始めました。
町内は、五つの組に分かれていて各組の幹事さんは順番に一年ごとに交代します。
各組の世帯数の差は、さほどではないのですが高齢者だけで構成されてる世帯の
分布は偏りがあるし、それぞれの家庭の事情などもわかっています。
それらを考慮した統廃合を実施して現在の5組から4組に組の数を減らして
各組の幹事と前の年に幹事をした人の計8名を町内会役員とする。今年の幹事が
主として実行部隊。前の年の幹事が幹部役員ということで仕事を振り分けたり
仕事の内容を伝えていくサポート役をしていけば繋げていくことができるんじゃ
ないかと思えてきてます。もちろん、総会などの春の陣と祭りの秋の陣は総員で
あたらねばできません。
現役員は、この仕組みが始まった年に退任しますが実際に業務を行ってきた二人が
1 年間だけ顧問として残ります。つまり最初だけは先輩役員のサポートがなければ
何をどのようにやればいいのかわからないことがあると思われるので、そのための
備えです。相談には乗るけど口は出さないというスタンスが理想ですがウマクいくか
いかないか……
町内会長や敬老会担当、広報、防災部長については互選で決めればいいと
思います。原則として1年交代で行けると思うのですが運用については新役員が
相談しながら決めていけばいいと思ってます。
ただし、この方式で唯一気になるのは会計だけは交代ではなく、キチンと人物を
見定めた上で継承していって欲しいのですが、それは長期化に繋がるおそれが
あるので気がかりです。学区の町内会が参加する連合町内会という仕組みが
あるのですが、十年くらい前だったか会計責任者が使い込みをしたことがあって
心配なのです。それに、決算をしたり予算を組んだりするには長期的な視野も
必要で、ある程度経験を積むことが必要だと思います。単にExcelが使えれば
いいという話ではないのですが、Excelが使えなければ実務がムリという現実も
あります。
適任と思われる人に、今春、相談したら「任期が決まっていないのであれば
受けることはできない」と断られました。当然だと思います。それでも、もうひとりいる
候補者に膝詰めでお願いして、どうしてもダメなら町内会の解散に向けた手続きを
していかなければならなくなりますが、南海地震までは存続していて欲しいのです。
会計さえ決まれば、3年計画ぐらいで役員交代方式への切替に取り組んで行きたいと
思っています。