町内会

By | 2021年4月10日

① 町内会の役員になってしまうと、自己都合でやめることがむつかしい

② 町内会の役員候補としての条件を満たす人が、そもそも少ない

③ 今後、こうした状況が好転するという見通しが立たない

④ 役員を引き受けてくれるなら、誰でもいい……というわけでもない

⑤ だいたい、この方なら……という方には、すでに何度もお願いしながら
  その度に断られ続けている

ないないづくしを数えていても、どうしようもないのですが、現在の役員も

永遠の命を与えられているわけではありませんから、何らかの手を打たねば

なりません。そこで、今年から取り組み始めたのが、代表幹事という役割を

町内会会員の方に担ってもらおうというものです。もともと、町内には

「組」というものがあり、それこそ、「とんとんとんからりと隣組」が

起源でしょうけど、町内に五つの組があります。それぞれの組には班があって、

班のお世話を班長さんが担い、組のお世話は、それぞれの組の幹事さんが

するという仕組みができています。班長さんは、どこの班も1年ごとの

交代制で、幹事さんも同じく交代制の組が3つ、その組に属する町内会役員が

二十数年にわたって固定的に幹事さんをやってる組が2つという状態でした。

私の属する組も固定派でしたが、今年の幹事を私が試験的にやることで

交代制への移行の準備をすることにしました。もうひとつの固定派の組も

いずれ交代制に変更してもらおうと思ってますが、このコロナ禍で組の人の

話し合いの場を持つことが困難なので、来年か再来年からの取り組みに

なろうかと思われます。

こうして、すべての組で幹事さんが交代制になるという前提で、5人いる

幹事さんの中のひとりに代表幹事として町内会役員が固定的に行ってきた

業務をやってもうということを始めてみました。役員の交代ができないので

あれば、役員のやってる仕事を交代制にしようという試みです。

今年度は、配布物、回覧物の元締めを幹事さんのひとりにお願いしました。

問題点があれば、今年のうちに解決できることは解決して来年は、その組の

次の順番の幹事さんに引き継いでもらい、一巡したら隣の組にバトンを

渡していくという仕組みを作っていこうと思ってます。

幹事さんの役員化によって、役員の負担を減らすだけではなく町内会の

仕事を交代で行うことによって町内会はどんなことをやっているのかを

伝えていくことができればと考えています。

しかし、そうやって町内会を継続していくためには、何のために町内会は

存在するのかという目的を町内会会員が共有できている必要があります。

特にコロナ禍で、祭りも花見も町内行事を執り行えない状況では、それを

明確にしておかねばなりません。

私自身は、地震も水害も襲って来ない保障があれば町内会は必ずしも

存在しなければならないとは思ってません。とはいえ、町内会が逆立ちしたって

災害を予防できるわけでもありません。大災害が起きたあと、公的な支援が

得られない状況で例えば建物の下敷きになって瀕死の状態の人がいたら

見つけて近所の人が救援の手を差し伸べることで命がひとつ助かるなら、

それがゴールです。しかし、その道のりは気が遠くなるほど長くて細くて……

思いはあるもののどうしたらよいのか途方に暮れたこともありました。

しかし、花見をする、お祭りをする、年末に夜警をする。市政便りを配布する。

回覧を回す。行事だけではなく、当番を交代しながらお世話をしたりされたり。

町暮らしの中で、ゆるくつながりを持ち互いの顔と名前が一致する関係の鎖が

町内に住む誰にも繋がっている。それを断ち切らないようにずっと続けていく

支えとなるような町内会であれば、それでいいのではないかと思えてきたのです。

とはいっても、役員のこともそうですが、漫然とただ続けていたからといって

目的に近づくことができるわけではなく、きちんきちんと活動を繋ぎ、人と人を

繋ぐことを続けていかねばならないと思っています。

たとえば、公会堂が災害発生時には在宅避難者の支援スポットとして機能できる

ように市と長い交渉を続けていかねばならないでしょうし、自助努力で防災グッズの

備蓄も必要でしょう。それを町内会役員が決めて用意しておくというのではなく

町内会会員を巻き込んでの防災ミーティングを重ねる中で合意を形成し実行して

いくことが肝要でしょう。

いえいえ、ずっと先まで見通せるはずはありません。正しい情報を集めて、

集めるだけではなく常に更新し、町内の人とも市とも話し合いの場を持ち続け、

コロナ禍収束と同時に茶話会を再開し、そんなことを繰り返しながら、

南海地震で町内が停電になっちまったら、公会堂の前にジンちゃんを駐めて

町内の人のスマホを充電しようと思ってます。現在備蓄している災害用の

携帯トイレも全世帯に一世帯当たり5セット×2回配布します。

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