ポン・ジュノ監督は、ただ者ではないと知ったので、取り急ぎ、この映画を
観ました。やはり、日本語字幕で観るとストーリーの細部まで理解できて
ラクですね。ハラハラドキドキ。映画という手段を使って物語を紡ぐって
こうじゃなきゃ!っていうお手本みたいな映画です。うーん。これを認めて
しまったら、やたらとヒーローが出てくるハリウッド映画も認めなきゃ
なんなくなるのかもって少し混乱するのだけれど、そこは、ポン・ジュノ監督。
物語に織り込まれた暗喩を見つけては喜ぶ評論家向けに、山ほどの撒き餌を
忘れません。でもね。この映画は、ただただ、楽しめばいいと思います。
せっかく、目の前においしいご馳走が並んでいたら、いただいて満腹して
あ~おいしかったと喜べばいいでしょ?栄養素がどうの、塩分濃度がどうの
なんていう必要があります?
それに、とっておきの味付けに、リンダ リンダ リンダ (2005) の
ペ・ドゥナが出演してるんですから、文句のつけどころなんて
どこにあります?