立て続けに当選して欲しくない人が当選しました。
トランプについては報道で、なぜ当選してしまったかを
詳しく報じていますが、斎藤元彦についても同じように
分析が進むかどうかわかりません。斎藤元彦を含めて
現職の都道府県知事のうち、実に26人が東大出身者です。
そのほとんどが法学部出身ですが、斎藤元彦は経済学部です。
いずれにしても、アメリカと兵庫県の今後4年間がどうなるのか
注視していかねばならぬと思っていますが、大っ嫌いな二人が
どのような政治を行っていくのかについての危惧よりも、このような
二人が政治のトップについてしまう民主主義の仕組みについての
危惧のほうが今は強いのです。
まず、なぜトランプが嫌いなのか。ハッタリと知性の欠片も感じさせない
言動に嫌悪感を拭いきれないのです。では斎藤元彦は?死人も出ている
パワハラ疑惑を力づくで踏み倒して平気な顔をして県政を続行しようという
厚顔無恥な姿勢です。つまり、どちらも人格者とは、ほど遠い人物が
トップに立つことへの苛立ちが収まらないのです。
二人の影響力の大きさには雲泥の差があります。かたや、世界を変えて
しまうかもしれないし、かたや、影響を受けるのは兵庫県民に限定されるだけ
かもしれない。前回のトランプが思ったよりおとなしかったからといって
今回も同じとは限りません。ひょっとすると歴史上初の弾劾される
大統領になる可能性だってあります。そうなることを望んでいるわけでは
なくて、そうなる原因となる出来事の悪しき影響を考えるとゾッとすのです。
しかし、斎藤元彦は、おそらくリコールによって解職されることはないと
想像します。方法の是非を問われることはあっても県政自体を
失敗するようには思えないからです。
問題の全ては彼の人格的な面にあります。パワハラ気質の人は、
強弁によって自らをあらためようとしない傾向があるからです。
ただし、今回の経験によって、より巧妙なパワハラへと進化する危険性が
あるかもしれません。
トランプは、どうでしょう。再選のことは考えなくてもいいので
やりたい放題が、もっとも危惧されるところです。大統領就任直後に
ウクライナ問題に、どのような悪影響を与えるのか、そのことが
一番の心配です。ウクライナを見捨て、台湾有事に有効な防止策を
取ることができなければ、私の最大の懸念が的中してしまうことに
なります。そうなってしまった世界を誰が修復できるというのでしょう。
当分の間、私の憂鬱な気分は晴れそうにありません。