ナミビアの砂漠(2024)

投稿者: | 2024年9月27日

女房を連れて鑑賞したのですが、「さっぱり、わからない」という

感想。同感です。主人公カナの言動が、どうしても好きになれない。

好きになれない人物の言動に興味が湧かない。他の主たる登場人物も

すべて好感を持つことができない。だから共感できない。共感できない

人々の言動なので興味がない。ストーリーは、どんどん、つまらない方向に

突き進んで行く。さらに興味は失われて行く。唯一、共鳴できたカナの

行動は「エステ脱毛では永久に脱毛できない」と客に告げて、そのことが

店側にバレてクビになった事件。しかし、これも正義感からではなく、

ちょっとネットで調べればわかるのに効果がないエステを受け続ける

利用者の情弱ぶりをバカにした上での出来事なので本来は共鳴できない

エピソードなのでした。

映画が進行するにつれてカナの凶暴な暴力行為の源となったカナの身に

起きたことが明らかにされますが、カナの言動を理解したり同情したり共感できたり

するものではありません。

結局、こういう理解不能な主人公カナをリアルな存在として演じきることが

できる河合優実と、カナを実在の人間として描ききった27歳の山中瑶子監督の

並外れた力量には感心します。しかし、監督!冒頭のカフェでのシーン、

カナと友人との会話と、すぐ近くで男性が大きな声で話してる内容が同時に

聞こえて来て、どちらかというと男性の声のボリュームのほうが大きい。

72歳の老人には、同時に行われている二つの会話の両方を聞き取る能力が

ないのです。どちらかに集中しようとしても、もうひとつの声が邪魔して聞き取れず、

結局、どちらも聞こえないのです。しかし、ナミビアの砂漠の感想を書いてる

いくつかのブログを読むと、カナの友人との会話と同時に男性が話していたのは

ノーパンしゃぶしゃぶの話だったと、みんな書いているのです。つまり、

ある程度、若い人なら同時に行われている会話を両方とも聞き取れる

ようなのです。ちょっと、前に話題になった若者にしか聞こえないモスキート音。

あれと一緒で、若者と老人との格差の一つなんでしょうかね。

映画の中に、ちゃらんぽらんな精神科医が出てきましたが、この映画を観た

ある精神科医は、 BPD(境界型パーソナリティ症) ではないかと書いて

いました。幼少期に虐待を受けた者が多重人格者になるというあれです。

脳内ランニングマシーンのシーンは、「もうひとりの」カナだったというのです。

幽体離脱のように自分の姿をビデオ映像として見ているシーンだというのです。

なるほどぉ。こうして、解説されてしまうと腑に落ちるのですが、まことしやかな

説明に納得しようとしているだけかもしれません。ひとつだけ、わかることは

自分なりの「理解」をするためには、繰り返し繰り返し、この映画を観なければ

ならないということなんでしょうが、何度も観るには楽しくないというのがネックです。

でも、一箇所だけ、繰り返しみたいシーンがあります。河合優実ちゃんの

おっぱいが映るシーンです。小さからず大きからず、柔らかそうで乳首の

色と形状に特徴があって……思わず二度見したくなる乳房でしたが、二度みることが

できなかったので、観たいかなあと。実は、「かぞかぞ」でも瞬間ですが乳首が

映るシーンがありました。でも、修正されているので、そのシーンがあることだけしか

わかりませんでした。でも、このシーンを見て河合優実は将来、映画で乳房を

公開してくれるだろうなという予感はありましたが、こんなに早く訪れるとは

思っていませんでした。

でも、もう一度、おっぱい見たさに 1,100円払って見に行くかというと

そこまでは……

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日本語を使って書いてね。外国語わかんない。