昨日、市役所に高額療養費の申請に出かけたときのことです。
遭遇したのは星印の地点です。青矢印の方向から来た私は大供交差点を
右折して星印の道路に進入しようとしたその入り口に逆走車がいたのです。
車は軽バンで運転してたのは私と同年配くらいの爺さんでした。
「バックしろ」と手で合図しましたが、最初、私の車の右側をスリ抜けようとして
さすがにムリなのでハンドルを切り直して左側を器用に抜けて東からの左折車
侵入路へとかわしました。
直進可能となったので私は発進して市役所の駐車場に向かったのですが、
そのあと逆走車が、どういうふるまいをしたのかは見ていません。
変則五叉路なので信号が変わっても北側から、どんどん車が進入してくるし
立場を変えて考えてみても、思う方向へと脱出するのは容易なことではなかったと
思われます。
国土交通省が、道路データブック2023 で高規格幹線道路における逆走関係の
データを発表しています。H23~R4 年における事故または確保に至った逆走事案の
データが下の表です。
事故も起きず確保に至らなかった私が遭遇したような逆走車はカウントされません。
私の運転歴も50年近くになりますから、逆走を見かけたことは何度もあります。
でも、それは一般道だけです。高速道路では、さいわいなことに一度もありません。
自分自身も過失や故意に逆走したことが2度ほどあります。過失は高速道路の側道に
入るとき手前の反対向きの道路に進入してしまったときで、通行量が少なかったため
すぐに Uターンできました。故意は高速道路上で分岐をわずかに行き過ぎてしまって
じゅうぶんに安全を確認したあとバックして分岐に入りました。
どちらも危険な行為ですし、特に故意に行った逆走は許されることではありません。
ごめんなさい。
しかし、人間は間違いを冒すのです。事故が起きなければいいというのものでは
ないということも重々承知しています。
H23~R4 年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における逆走による事故件数(全 492 件)
出 典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成
国土交通省の逆走事案のデータ分析結果中で、ひときわ目を引いたのが、
最後まで逆走の認識がなかったのが、3割もあるという事実です。
今回の私の遭遇事例のように一般道で、しかも相手が停車した状態で
あれば、恐怖はあまりありませんが高速道路上では遭遇した時点で
恐怖で固まります。しかも、相手の3割は逆走と認識してないときたら
恐怖のどん底です。お互いに時速100km/h で走っていれば、
相対速度は時速200km/h !事故を避けるための正しい判断をするには
あまりにも短い時間しかないのです。
せめてできる予防法は、追い越し車線をずっと走りっぱなしにしないこと
くらいですかね。元々、違反だからというのではなくて身を守るためと
考えれば当然のことですよね。追い越し車線を走りっぱなしということは
逆走車に出会ったときに先頭にいるという可能性が高まります。事故が
起きたら多大な被害を受けやすいということでもあります。
逆走事案のデータ分析結果 | 国土交通省 をじっくりと読んで考えたいと
思います。運転者の年齢別逆走事故件数(年換算)の データで 75~79歳が
最も多いという事実も喫緊の課題であることを示しています。くわばらくわばら。